【ワシントン=中島達雄】米疾病対策センター(CDC)は14日、米国内で今年に入ってから26人が西ナイル熱で死亡したと発表し、注意を呼びかけた。

 8月第2週までの全米の西ナイル熱ウイルス感染件数は693件で、1999年に米国で同ウイルスが確認されて以来、最多となっている。

 南部テキサス州が全体の約半数の336件を占め、死者は14人に達した。次いでミシシッピ州やルイジアナ州、オクラホマ州などの感染件数が多い。

 西ナイル熱は鳥類から蚊を媒介して人間に感染。発熱や頭痛などの症状が出て、死に至ることもある。米国では昨年1年間で712件の感染が確認され、43人が死亡した。