ユーロの戻しの弱さ明らか | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


スペインの5年物国債入札が上限目標の倍近い60.3憶ユーロを調達した事で他の欧州債務国の国債も堅調な地合いとなりました。
また、NY市場でも新規失業保険申請件数が前回よりも1.9万件減少し、NY連銀やフィラデルフィア連銀の製造業景況指数が予想を大きく上回る好結果となりました。
これらの結果を受け、昨日までリスク回避のドル買いの動きから一転してドル売りの動きが強まりました。
ユーロは前日の10カ月ぶりの安値1.29ミドルをつけたものの最安値を更新できなかった事から買い戻しの動きが活発となりました。
しかし、その戻しも1.30ミドル付近までと100ポイントにも満たずに押し戻されてしまい上値の重さを寧ろ確認するものでした。
来週はクリスマスを控え殆どの海外勢が休暇を取り始める事から既にポジションの偏りは大分軽減したと思われ、それだけに今回のユーロの戻しの弱さが目立ちます。
欧州債務問題への取り組みが不十分ではあるものの、クリスマス明けまでは一旦は下げ止まり感が強まりました。
市場は目先米国の景気動向に注目が移り始めてきている事から欧州債務問題は一先ず後退している事から、本日の米CPIは注目です。
ただし、欧州時間にはドラギECB総裁をはじめBOEのキング総裁、イタリア中銀のビスコ総裁、そしてEFSFのレグリング最高経営責任者のコンファレンスがあり発言には注意した方がよさそうです。