EFSFの格付け引き下げの賭け | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

明日はECBの理事会が開かれ市場は既に0.25%の金利引き下げを織り込み始めています。
今回の理事会への市場の注目点は利下よりもECBの欧州債務国の国債買い入れを無制限に行う事を表明するかという点です。
それにはEUが財政規律を強化する事が条件となり、その結果はECB理事会の後のEUサミットで決定されます。
しかし、EUサミットの前にECB理事会が開かれる事から今回はその点に関して決定はされないと考えられます。
それがユーロ売りに繋がる可能性もありますが、その後のEUサミットが控えているだけに一時的な売りで終わるとみてよいでしょう。
ただ、利下げが0.5%引き下げられれば市場は瞬間的にこれまでの習性として売りが強まる可能性は高いとみます。
しかし、この売りも一時的なもので買い戻しがどこかで入ると予想されます。
昨日はS&Pが前日の欧州15カ国格付け引き下げの話に続きEFSFの格付け引き下げの可能性を示唆しました。
当然ですが、EFSFの保障提供国のトリプルA格付けを引き下げれば自動的にEFSFの格付けも引き下げられることになります。
これは、ジョイブレ独財務相も言う様にこの警告は欧州危機解決を急がせる効果に繋がると考えられます。
しかし、反対に危機解決に向けた包括的な具体策が出なかった場合の衝撃はユーロを直撃する可能性もあり大きな賭けでもあります。
見直しの期間である90日間にそのリスクを回避できるかがユーロの運命を決めることになるともいえそうです。