ドル上昇前の最後の下押しか | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


クロス円全般が下限に近づいているようにも見えます。
昨日はスイス中銀が記者会見を予定しているという話からユーロスイスの下限を1.2から1.25に誘導しようとうしているという話が流れユーロスイスは一時1.22ドル台に押し上げられました。
結局中銀が記者会見はしないという話から噂の域を脱しませんでしたが、火のないところに煙が立たずではないですが、それだけスイスフランへの警戒感が強いという事かもしれません。
明日の未明に行われるFOMCでは短期を売って長期国債に入れ替えるオペレーション・ツイストと呼ばれる追加緩和策が打ち出されるとの観測があり、その期待感からのドル売りが目立ちます。
トロイカ協議によりギリシャ追加支援への期待が強まりユーロが底堅い動きのためドル売りに動きやすい状況という事もあるのでしょう。
特にドル円では朝方から下値を探る展開がみられます。
クロス円も全般に上値の重い展開が続いていますが、そろそろ下限に接近している事から、ここで最後の下押しになるのか、或いは底が抜けて一段下のレベルを目指すのか正念場に差し掛かってきたようにみえます。

ポンド円は2009年1月に付けた安値118円80銭付近まであと1円余り。
豪ドル円は8月の安値76円50銭か、或いは今年の安値でもある74円ミドル付近まで後2円から4円といったところです。
カナダ円は8月からのもみ合いレンジの下限である76円ミドルに戻ってきました。
ユーロ円はギリシャデフォルト危機により105円の底値を既に割込んでいることから103円、或いは大台変りの100円が意識されるところです。
ドル円も史上最安値の75円95銭まであと一息のところまで近づいていますが、このレベルを目の前にして既にひと月近くもみ合いが続いていて結局更新できませんでした。
介入警戒感もありますが実際の売り玉も一時期より少なくなってきたようにみえます。
世界の投機マネーがここにきて減少しているのではないでしょうか。
アジア通貨も下落に転じている事もその一環かもしれません。
いずれにしても、クロス円の売りがここで止まるかどうかは今日のFOMCの結果次第といったところかもしれません。