円よりも上昇力が強かったスイスが日本の金融政策発表前に自国通貨高阻止のために緊急利下げを行いました。
101円台から99円円半まで押し戻されたものの、その後は再び100円台に乗せてくるなど、効果はそれ程見られませんでした。
スイスの政策金利は0.25%から可能な限りゼロに引き下げ、流動性供給も300億フラン(3兆円)から800億フラン(8兆円)に引き上げると発表。
しかし、市場へのインパクトはこの程度でした。
今日明日と日銀の政策会合が始まりますが、市場予想では資産買い取り額は5兆円~10兆円程度の拡大に止まる見込みのようです。
米国はQE1では1.7兆ドル余り、QE2では6000億ドルとトータルで2.3兆ドルと180兆円余りの量的緩和を実施したのに比べるとその影響力は推して知るべしといったところです。
同時に市場でドル買い介入を行ったとしても、一時的な措置として市場は再び時間の経過とともにドル売りに転じる可能性があります。
今回の日銀の決定はその意味で注目されます。