介入の効果を上げるには | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

米国債務上限引き上げの合意も円高を止める事は出来ず、ドル円は一時76円29銭と最安値まで首の皮一枚を残して折り返しました。
米ISM製造業景況指数が50.9と予想の54.5を大きく下回り2年ぶりの低水準へ落ち込みました。
先週のGDPと同様に景気減速を示すものとなり、市場の視点はギリシャや債務問題から米国景気に移り始めています。
しかし、昨日の動きをみるとドルが最終的に上昇しているのに対し、それ以上に円が買われるといった円が主役の相場展開で始まっています。
結局円買いが一番仕掛け易いという事です。
それは、日本の当局者が余りに簡単に、それも一本調子のコメントを出している事もあり市場に舐められているという事でしょう。
8月2日の状況をみて対処するといった与謝野経済相の言葉通り、昨日は米国のお許しを得たと思われる報道が流れました。
この報道は甘く見てはいけません。今度76円台に突入すれば勢い次第では本気で介入を行うでしょう。
少なくとも一回目の介入効果は大きいモノになりそうです。
損切りを最安値付近に置いて76円台では一度買いを入れてみたいところです。
しかし、今回の円高は米国が原因という事からドル円だけ介入したとしても限界があり、一時的な効果しかないでしょう。
ただし、日銀の追加緩和(国債の買い入れ)との連携で行う必要があります。
それも,5兆円や10兆ではなくもっと思い切った追加緩和を行えば可也の効果を発揮すると思われます。
今回はその当局の覚悟が問われるものだと思います。