米国債務問題の進展でリスク後退 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

ドル円、クロス円ともに昨日は底堅い動きとなりました。
特にNY市場に入り豪ドル円は84円50銭を上抜き85円台へ、カナダ円は83円を上抜き83円40銭付近まで上昇しました。
オバマ大統領が上院超党派議員6人の提案した10年間で債務を約3.7兆ドル削減する計画に対し「極めて重要な一歩だ」と発言。
前日までのオバマ大統領は下院共和党案に対して拒否権を発動するとしていただけに、これを受け市場は債務上限引き上げ交渉が加速する可能性があると判断。
リスク回避が後退した事がクロス円やドル円を押し上げることとなりました。
一方で、明日21日のEU首脳会合ではメルケル首相が「ユーロ圏の債務問題は一緒に解決できるものではない」と発言した事でユーロへの懸念が残ったものの、この日は結果的に引けにかけて上昇して終了しました。
ドル円、クロス円、ユーロドルなどがこれまでとは少し異なり底堅さが目立ち始めています。
目先で最も懸念された米国デフォルト問題が一歩後退し、解決の目途が見えてきた事や、明日のEU会合ではそれ程期待はできないもののこれ以上の悪化はないとの安心感が漂い始めてきました。
そろそろドル円も80円を目指す展開になりそうな雲行きです。