流れに変化の兆しか | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

昨日のユーロドルは心理的な壁でもあった1.4ドルを下抜けし1.3968ドルまで下落。
スペインの地方選挙で与党が大敗した事や、ドイツと欧州圏PMIがともに予想を下回ったことなどを背景に1.4ドル付近の損切りを付けにきた様な動きでした。
それにしては1.4ドルを割込んでもそれ程30ピップス程で折り返したという事はそれ程ユーロロングのポジションが溜まっていなかったといえます。
先週金曜日から370ポイント余り下落した事で流石に売られ過ぎの観もあり買い戻しは入り易かった事は確かですが、それにしてもポジションが軽そうにみえます。

ギリシャ債務再編の動きは今のところ思惑が先行しているものの具体的な動きはまだ見られず、ここから更に売り込むには新たな動きが出るか、或いは利上げ期待を後退させるような材料がないと難しそうです。

結果的に昨日はドル全面高でNY市場を引け、ドル円もほぼ高値で引けました。
アジア株式市場が中国の景気減速の観測もあり全般に軟調な地合いから欧米市場も不安定な動きとなりリスク回避のドル買いに動いたと考えられます。
リスク回避が強まるとこれまでは円買いの動きも強まりましたが、昨日は円売りに反応するなどこれまでの動きの変化を現わすサインかもしれません。
ここにきて円売りの動きが少しずつ強まり始めているようにみえます。

昨日はムーディーズが日本の成長率が2期連続でマイナスになった事を受け国債格付けの下押し圧力になるとコメント。
また、原発の行方も未だに混沌とした状態が続く中で明日の日本の貿易収支は赤字に転落するとの観測から円買いには慎重な見方が出るのも当然と言えます。

昨日は輸入の買いが目立つ一方で輸出の売りは確実に減少傾向にあり、個人のドルポジションもそれ程傾いていないと観られることから徐々に下値を切り上げる動きになると予想されます。