注目された日本の3月貿易統計は1965億円の黒字となり前年同月比でみると78.9%減少し、輸出はマイナス2.2%に対し輸入がプラス11.9%という結果になりました。
予想では6500億円近い貿易黒字とみられていただけに円売りが進む結果となりました。
発表前から既に海外勢が円売りを仕掛けていたとみられ、クロス円を中心に上昇しドル円も82円後半まで買われています。
この結果から今後も日本の貿易黒字額は減少方向が継続すると予想され、円安の動きが強まるとみてよいかもしれません。
ただし、今週はイースター休暇を控えていることやその後のFOMC会合もあることから、新たなポジションは持ち難く円の下落はゆっくりと進みそうです。
昨日はユーロが利上げ期待から再び反転した事でユーロロングだけではなく円ショートポジションの調整がほぼ終了したと考えてよいかもしれません。
特にクロス円の売りは目先の投機的なロングの利食いは終了したとみてよいのではないでしょうか。
NY株式市場も同様に底堅い動きとなりリスク回避の動きは後退してきたとみます。
豪ドル円は前日に引き続き長い下髭を伸ばした十字線が現われた事で底打ちとみてよいでしょう。
その他のポンドやキウイ、そしてカナダなども対円で豪ドルと同じような下髭を伸ばした形をしています。
ただし、ここからは流動性が徐々に低くなる事からもみ合い相場に入るかもしれません。
いずれにしても、ポジションは全般に軽くなったところで短期的な動きが活発になりそうです。
この様な時には急激に上下に動く事が多く、その時は後追いではなく逆張りの方が効果は高そうです。
特にポンド辺りは仕掛けが入り易い事から注目したいと思います。