G20での声明に注目 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

ドル円は高値から2円余り下落するなど予想以上に円高が進みました。
リスク回避の円買いという言い方もおかしな表現ですが、要するに利益確定などポジションを縮小させる動きが強まったという事でしょう。
福島原発がレベル7に引き上げられた事や余震が続く日本円に対して逃避する動きも見られ、値動きはアップダウンを繰り返しています。
結局ドル円は最安値の76円25銭から戻し高値85円50銭の23.6%戻しにあたる83円47銭まで下落した事になります。
下押しの値幅としてはフィボナッチの最も比率の低いもので、調整の域を脱していないとみてよさそうです。
クロス円でもポンド円やカナダ円が少しオーバーシュート気味で下落した以外殆どの主要通貨で23.6%戻しが精々でした。
ポンドは3月CPIが予想を下回った事が下落要因となり、カナダドルは政策会合後のBOCの声明文で利上げに慎重な姿勢を示した事や、カナダドル高に対して否定的な内容が見られるなど、それぞれ自国通貨の要因も影響しました。
明日から始まるG7では為替相場の監視を積極的に取り込む事が話し合われるとの観測もあり、3月の協調介入へどのような言及がなされるか気になるところです。
G20では過小評価人民元に対する為替レートの柔軟性拡大を促す事になるとみられますが、日本の震災による原発の影響なども話し合われる事になれば、この状況で円安の動きを牽制する話など先ず出ないとみてよいでしょう。
今回のG20で円安を容認する様なものが出てくるようであれば円売りが加速する可能性もありそうです。
それまではクロス円、ドル円ともに安値付近での攻防が続きそうです。