ユーロポンド,チャネルの上限に | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

ユーロは前日の下落から一転して前日の下落幅を上回るつつみ線とも取れる大きな陽線が現われました。
通常この形ではこれまでの売りを一掃する大きな買いが出た事で上昇転換とみるのですが、今回は上昇トレンドの天井圏での陽線がかぶせ線として現れたため上昇に転じるというサインとみるには難があります。

昇トレンドに於いては陽線を陰線がつつむ時には下落転換のサインになります。
どちらかといえば今回の動きはもみ合いになる可能性が高いかもしれません。
ユーロポンドの動きをみてもユーロがそろそろ高値に近い事を示しています。


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昨日は上昇チャネルのサポートラインで綺麗に跳ね返され、1日でレジスタンスラインまで届きました。
ここからの買いはレジスタンスを抜けたところで始めても間に合うため、一旦は売りを出したいところです。
このレベルでは利食い売りが先行し易く、ユーロ売りの材料が出れば更にユーロポンドの下落傾向が強まりそうです。

ユーロの利上げ期待は大方織り込んできた観もあり、前回の高値である1.42ミドルから昨年末の高値1.4280付近を上抜くには息切れが感じられます。

昨日から始まったEU首脳会議ではポルトガル救済に関してぎろんされませんでした。
4月と5月に大量の国債償還を迎える事から、いずれ近いうちにポルトガル側からの要請があるとみられ、それまではペンディングになりそうです。

EFSFの拡充に関しても具体的な数値がでなければ一時的にユーロ売りに繋がる事も考えられ、上値を追って買うのは危険とみられます。
週末という事もあり下落リスクが燻ります。


一方で、ポンドはムーディーズが英国AAAの格付けは今後リスクにさらされる可能性があると警鐘を鳴らした事で売りが強まる場面も見られましたが、この程度の材料では利食いの域であり下落幅は限定的とみます。
また、一目の雲の上限がこの下の1.60ミドルまで切り上がって、今後も分厚い上昇トレンドが続いています。
更に、ポンド円の日足の雲の下限を一旦は下回ったものの、終値ベースで辛うじて雲の中に収まった事で下落のリスクが低下したとみる事ができそうです。


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