米国経済指標,予想を上回る | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

昨日は米国経済指標の殆どが予想を上回りドルは堅調に推移。
昨日発表された新規失業保険申請件数は40.4万件と前週の44.1万件から減少。
その後発表された12月中古住宅販売件数も予想の48.7万件を上回る52.8万件となりドルは2段階で上昇しました。
同時に発表されたフィラデルフィア連銀景況指数も19.3と予想の20.8を下回ったものの4カ月連続で拡大。
その項目のなかでも雇用指数は06年4月以来の高水準(4.6⇒17.6)になった事も好感されました。
前日まで住宅関連指標の悪化が懸念されていただけに特に中古住宅の数字はサプライズでした。
これらの指標結果を受けて景気回復期待が高まり長期金利が上昇。
株価の方は軟調な地合いではあるものの昨年後半からの上昇に対する調整とみられ、それ程懸念材料ではなさそうです。


米中首脳会談では結果的に中国の勢いに押された観も歪めない米国サイドで、人民元切り上げ速度は今後も穏やかなものになりそうです。
この動きもドル円の上昇を後押しするものでした。
一方、中国GDP成長率の高まりから更なる利上げ期待が強まったことで景気減速の観測が浮上。
中国の輸入減少の思惑から原油などのコモディティー価格が下落し、資源国通貨の豪ドルや南アランドの下落が加速しました。
米国景気回復の力強さや株価の調整売り、そして中国の景気減速などは市場からみるとある程度想定内の動きといえます。

この動きが今後の相場のコンセンサスになる可能性もありそうです。
ユーロに関しては中国や日本、ロシアなどのユーロ債購入の動きなどもあり一時的に信用不安が後退しました。
また、ECBの利上げ期待も高まった事でユーロは堅調な地合いになったものの、利上げは依然両刃の剣でもあり一方的なユーロ買いになるかは予断を許しません
今後もスペインやポルトガルなどの大量入札も含め不安は当面解消されないとみてよさそうです。
これらを総合的にみても、まだ一方向に相場が傾くには時間が必要のようです。
当面は米国長期金利とNY株価、そして欧州の動きが相場のベクトルになりそうです。