今日のアジア市場での主要なテーマは三つ。
一つは朝方に中国の王副首相が「EUの債務問題への対応を支援するために具体策を約束した」との発言からユーロが1.3120付近から上昇。
具体的にどのような支援をするのかまだ不明です。
二つ目は日銀が政策決定会合で金融資産買い入れ規模を据え置く事を全員一致で決定した事で失望感からの円買いの動きも多少あった模様です。
三つ目は朝方のRBA議事録の公表。
政策金利は目先据え置かれるとの公算が示されたものの、中国のユーロ支援の話から豪ドルは堅調に推移。こちらはリスク回避の後退が影響したような動きでした。
どれをとってもそれ程の材料とも思えませんが、ユーロなどは昨日のショートカバーの切っ掛けに使われた観もあります。
それだけ市場はクリスマスモードに入りつつあるという事かもしれません。
本日のNY市場では特に経済指標の発表はなく、逆に何かの発言などで簡単に動きそうな市場だけに不気味な感じもします。
いずれにしてもレンジ内の動きで終始するとみています。
ドル円は82円80銭~84円50銭の半値83円80銭付近を中心に±40銭
ユーロドルは1.32ミドルを中心に±150ポイント
豪ドル円は底堅さが目立ちます。
週足をみると200日移動平均線のある85円を目指す展開とみますが対ドルでは1.0のパリティーを目の前に伸び悩んでいます。
この相場展開では力不足のように見え、こちらも83円50銭~82円80銭のレンジに入ったようです。