NY市場でドル円は84円を割り込み83円70銭まで下落。
しかし、介入の声はまだ聞かれません。
84円05銭付近でのもみ合いが続くなかで発表された米国消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数の双方が予想を大幅に下回ったことでドル売りが強まりました。
その勢いを借りて一気に84円を割り込みました。
確かにドルが全面安の展開の時にドル円だけ介入を入れるというのは難しいタイミングであったと思います。
ただ、東京市場ではそうはいかないでしょう。
再び83円70銭付近を割り込み売りが加速すると観られれば介入の可能性は非常に高いと考えられます。
ここで手を抜いてしまうと83円を守るのは難しくなります。
もし、83円を割込んで再び前回の介入レベルを下回る時に入るのであればある程度戻しはあるかもしれませんが、その高値はまず間違いなく売りが並ぶでしょう。そうなると、当局のスタンスが穏やかなドル安円高を望んでいると考えてよいでしょう。
いずれにしても、介入は東京市場で試されそうです。
昨日行われた米国5年債3兆円規模の入札は順調に終わり、その利回りは1.26%(前回1.374%)と過去最低となりました。
日銀の介入によるドル買いの資金が米国債で運用される事からの利回り低下というのも皮肉な話です。
ドル買い介入で増えた外貨準備をドルで運用せずに豪ドルなどを買ったらどうでしょうか。
それで豪ドルのレアアースの採掘に投資すれば中国への牽制にもなりますし円安にも貢献します。
今後の課題にしていただきたいと思います。
本日は20時より私のセミナー「月刊FX相場予報」をお送りします。
今回は介入も含め今後のドル相場の行方を探ります。
ご期待ください。