日米の金融緩和政策の限界 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

本日から始まった日銀金融政策決定会合では円高の影響を議論し、デフレ脱却に向けた金融緩和姿勢を継続するとの見通し。
現在の政策金利は0.1%と低く、これ以上できる事というのは限られていることは既にマーケットも認識していることです。
この、姿勢を継続するという事が大事なのでしょう。
米国サイドも同様です。
0.0~0.25%FF金利の下げ余地は殆どなく、万が一引き下げたとしても寧ろこれ以上の利下げがなくなることで逆効果になる可能性もあります。
国債の買い取りやMBS購入の話にしてもそれで銀行の貸し出しが伸びる可能性は低く、金融政策だけではデフレを防ぐ効果は低いと見られます。
しかし、米国債の利回りはそれでも下落し、その金利差縮小がドル円の売り材料となっています。
このレベルにおいて金利差といっても投資としての対象ではなく投機や逃避の対象という事で資金がシフトしていると見るべきでしょう。
日米共に既に緩和政策は実質的に限界があり、後はその姿勢を示す事が重要なポイントになったと考えてよいのではないでしょうか。

明日のFOMCで追加緩和策を打ち出せば、織り込み済みとしてもドル売りが出ることでしょう。
ただ、底が近いことからいずれは反発のリスクが高まるのかもしれません。

今日のドル円は先週末のドル円の下落を窓埋めする格好で買いが強まる展開となりました。
戻し高値はフィボナッチの61.8%戻しレベルである85円70銭付近で一旦は上値を抑えられたものの、まだ買い意欲は残っているように見えます。
76.4%戻しの85円90銭付近は下降トレンドラインともぶつかります。
このレベルを抜ければ86円40銭付近までの戻しも期待できるかもしれません。
明日のFOMCを控えドル円は85円から86円40銭のレンジ内での動きを予想します。
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