欧州勢の入る16時近辺でポンドが急落。ご発注により数億ポンドの売りが出たという事でした。為替市場ではこれまで余り聞いたことのないような出来事ですが、買い戻しも既に入り一先ず混乱は収まりました。
ところがその影響かわかりませんが1時間後に今度はユーロドルの売りが強まるとクロス円全般に売りが出始めています。
ポンド円が133円ミドルから132円前半まで急落したことで、クロス円ロングの人たちは肝を冷やしたのかもしれません。
その影響でロングの解消が入ったようにも見えました。
今日はバーナンキFRB議長の議会証言を控えポジションの手仕舞いも入りやすい時だけに、意外にこんなことも影響するものかもしれません。
これで大分ロングが整理されると寧ろ買いやすくなりそうです。
ドル円の下値目安は86円70銭付近から50銭にかけて強いサポートとみられます。
ユーロドルは現在のレベルに近い1.2840ドル付近(昨日の安値)がサポートになりそうですが、抜けてしまうと50%戻しの1.2775ドル、そして1.27ドル付近がサポート見られます。
前回のFOMC議事録で米国景気回復ペースの鈍化を示したことでNYダウの急落を招きました。
その辺を考慮しながらの発言となると回復ペースが再び強まる可能性を示唆することも考えられそうです。
23日のストレステストを前に既に欧州金融機関のリスク懸念は大分後退しており、懸念された国債入札も順調に進んでいることなどから可能性はないとは言えません。
市場は寧ろ昨日から追加緩和策を期待するムードもあるようです。
瞬間的にNYダウにとってプラスに働くとみてよいでしょう。
しかし、景気の回復が長引くという点では最終的にマイナス材料になるという考え方も出来るだけに、その時のセンチメントで大分市場の反応にも変化がありそうです。

