毎回の利上げが必要ないということから市場は瞬間的に豪ドルの売りに反応したものの、全体の内容を見ると段階的な追加利上げを示唆していることから結果的に買い戻されています。
このところの相場の動きをみると膠着状態が続いていることから、利上げ期待と現在の金利差から豪ドルは底堅い展開を予想します。
テクニカル的にみると一目均衡表の雲の下限である81円35銭に近付く動きが見られます。
また、直近の高値86円20銭と安値76円20銭の半値戻しレベルが81円20銭となるため意識されます。
もし、雲を付き抜けてくるようであれば雲の上限の83円60銭付近は76.4%戻しレベルでもあり更なる上昇も期待できそうです。
ただ、それにはソブリン問題が一旦納まりNY株式市場が安定することが条件になりそうです。
豪ドルは主要国の中でも真っ先に利上げに動いた国であり、中国やNY株式市場そして原油などの動きに敏感に反応する通貨でもあります。
この通貨が今後上昇するようであれば円キャリーの動きも活発になる可能性もありドル円の動向に大きく影響するものと考えられます。
今日のEU財務相会合でのギリシャ支援への具体策がみられるのか、連休明けのNY市場の動きが注目されます。
