アルコール依存症の父に愛想が尽きた。
廊下にある尿の水たまりを踏んで泣く10代を過ごしてきた。
「○○がグループを退会しました」
父と同居している弟がついに家族LINEから抜けた。
家族の崩壊が突きつけられた。
母は言った。
「みんな、家族に縛られずに生きて欲しい が、私の願いです。みんなに感謝してます。」
私には両親が揃っていたけれど、父性を感じる日々を送ることはできなかった。
両親が揃っているのに、死にたいと思ってごめんなさい。虐待を受けていたわけではないのに、人生を拗らせてしまってごめんなさい。まともになれなくて、普通にならなくてごめんなさい。
ずっとずっと自分を責めてきたけど、ちょっとは仕方ないよね?
家族に縛られているのは、家族を感じられなかったからだよ。
父のことが心から憎いわけではないからつらい。
感謝もたくさんある。
でも父のことで苦労してきた。
弟のグループ退会と、ここ数日の父の酒での脳萎縮による不穏なメッセージが、眠っていた憎しみを起爆させた。
「変わらないなら私も弟と同じように、お父さんとは関わらない。今までありがとう。さようなら。」
11分の電話で親子の関係を終わらせてしまった。
優しかった父はもういない。
救いか絶望か、私が小さかった頃はお酒はほどほどだっただろうし、記憶のすべてが嫌な父親ではない。
だからこそ、あの優しい父が二度と帰ってこない現実が受け入れられないでいた。
恋人に言われた。
「澪は、失われたパパっ子なんだ」
そうだね。
もういない父を探し続けている。