健一には言っている意味が分からなかった。



「僕が行ってどうなるのでしょうか‥?」



「まぁ、詳しくは警察署で話そうか」



健一は、これが現実なのかわからぬまま


パトカーに乗せられ、警察署へと連行された。





その時、パトカーが去ってく後ろで赤いスポーツカーが止まっていた。




「私の言った通りでしょ?」




「あぁ、まさかこんな芸当が出来るとはな。お前は役者だよ。


でも良いのか?夫から三千万は手に入らないんじゃないのか?」



「いいの。あいつから欲しいものはもう手に入ったから♪」





そう言うと、手には、インスタントカメラが握られていた。




このインスタントカメラには父親の賄賂受け渡しの決定的な写真が


収まっている。これを曝露されたら、その時点で父親の首は飛ぶだろう。





「相変わらずお前の手口には感心するよ。


で、予定通りだったのか?」




「美紀が死んだのは予想外だったけど、罪は全てあの坊やに


かぶってもらったわ。坊やが家に来た時に採った指紋が役に立ったわよ」




「隙がないとはお前の事を言うんだな」



車内が煙草の煙とクラシックで覆われている。



「いや、そんな事はないわ。まだこれからよ。


坊やが、私の事を話すのは眼に見えている。


それから警察は私に矛先を向ける可能性は大。


これからが本番なのよ。よろしくね」







「やれやれ、まぁ付き合いますよ。


フィリアさん」