最終的にLSの入試問題に正解連発すれば合格するわけなんですが、

まず、なんといっても、「知らなきゃ解けない」のでありますよ。


というわけで、まずはそれぞれの科目の基本のキ!を

「読んで納得する」ところから。



【1、生講義シリーズ】


あんまりガチで勉強してなかった、自分みたいな法学部生向けには、

とりあえず「柴田の生講義」シリーズを提案。


伊藤塾で言うと、入門マスターと基礎マスターの間くらいの情報量。

情報量が微妙なので、これだけではまだ論文は書けない。


ただ、次に紹介する概説シリーズと違って、講義になっているのが圧倒的に楽。


自分は、憲法・刑法・民訴・刑訴、の4冊を使いました。


S式 柴田の生講義 入門民法〈1〉総則・物権/柴田 孝之


【2、司法協会、“概説”シリーズ】


シリーズものでもう一つお勧めなのは、司法協会の「~法概説」のシリーズ。

特に、ゼロからじゃなくて一度教科書とか授業で習ってる人が、基礎の基礎を

総ざらいするのにいい。


amazonでは売ってないので、リンクはないですが、オンライン書店の

「bk1」にはあるっぽいです。大学生協で買いましょう。

特徴としては、①論点を理論的に掘り下げないから非常に分量が薄い。これは

凄く利点で、「受験前にもっかい教科書読み直すかぁ!?」みたいな億劫さがない。


でもそんな薄さなのに、②基本的な項目を落としてない。問題提起・条文の指摘が

しっかりしている(裁判所書記官研修用だから当たり前)。というわけで、条文を

ひきつつ一通り読み進めると、その科目の大きな流れはちゃんと掴める。


自分は、憲法・刑法・民訴・刑訴と読みました。


ちなみに、概説シリーズは伊藤塾の入門マスターレベル。

司法協会から出ている、「~法講義案」が、基礎マスターレベルちょい超え、位。


裁判所書記官研修用であるがゆえに、入試に最適化されてないことが

デメリットなんだけど、概説シリーズについてはそのデメリットはかなり少ない。


【3、伊藤塾の入門シリーズ。】


このシリーズは学部時代に使ってました。教科書読む前にね。

伊藤塾の授業は入門マスターと基礎マスターという風に分かれているけど、

入門マスターはこのシリーズに対応。

伊藤真の商法入門―講義再現版/伊藤 真

そして基礎マスターはこのシリーズに対応。

民法総則 第3版 (伊藤真試験対策講座 1)/伊藤 真


この「入門」の方のシリーズを使うのもいいかもしれません。


自分は憲法・民法・刑法の3つを使いました。でもロー入試の

ために使ったわけではないなぁ。


ただ特にお勧めなポイントが。それは、「法学入門」という、

法学全般のための入門書がある。これは他のシリーズには

無い印象。今のところは。



【4、まとめ】


こいつらは、非常に良いんだけど、これだけじゃ正直合格には

程遠いのは当たり前。なんというか、頭の中の土台作り。

とりあえず通読して、流れをつかもうかという感じ。


スポーツで言えば、

「テニスのフォアハンド、打てるようになったね。」

「バックハンドも打てるようになったね。」

「じゃあとりあえず乱打してみようか!」

みたいなものです。


先は長いので、法学一般・憲法・民法×2分冊・刑法・民訴・刑訴・商法

の8冊を、1冊2~3日。全部で3週間以内に読みきるのが良いと思う。

できれば1週間以内で。生講義シリーズは凄く読みやすいので、

多分1冊1日あったら余裕ですし。



自分は以上の教材を、「基礎講座聞いても暗記できてないから、

復習通読用」として使ったんだけど、そのほかにも結構沢山読んだ。


それはまた、次の記事に。