年数が経ったので、女性被告だった人の名前は消去しました。

アップの日は当時のままにしています。

なので、追加で書いたわけではないからスルーしてください。


まずは、とあるニュースの引用から。

先入観を持たないように、ソースのみを先に紹介します。

相模原・女性遺体、被告の手紙入手 「私だって被害者」


(TBS系・JNN)
去年、神奈川県相模原市の墓地で女性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪に問われていた男女が、殺人の疑いなどで先月、再逮捕されました。
JNNは、女が「自分も被害者だ」と訴える手紙を独自に入手しました。

「私はだまされていた。私だって被害者だよ、なんで、どうしてと悔しくて悔しくて辛くてたまりません」(被告の手紙)



JNNが独自に入手したこの手紙は、死体遺棄の罪で公判中の被告(24)が弁護士に宛てたものです。



去年6月、神奈川県相模原市の墓地で阿部由香利さん(当時25)の遺体が見つかった事件。

逮捕・起訴されたのは元交際相手の佐藤一麿被告(30)。その共犯とされるのが、佐藤被告と交際していた被告でした。



「私は人だと思って埋めていないです」(被告〔初公判〕



死体遺棄の罪を認め有罪判決が確定した佐藤被告に対し、被告は無罪を主張。


その裁判は東京地裁で続いています。

「阿部さんという女性の名前、存在を聞いたことはありません。今となっては弱みにつけこまれてしまったのだと思えてなりません」(被告の手紙)



被告が見せた「弱み」


3人の間に、一体、何があったのでしょうか。

去年、神奈川県相模原市の墓地で女性の遺体が見つかった事件。

「私はだまされていた。私だって被害者だよ」(被告の手紙)


死体遺棄の罪で公判中の被告は、弁護士に宛てた手紙で「自分も被害者だ」と訴えています


被告によると、佐藤一麿被告と被告は4年前、都内のコーヒーショップで同じアルバイト店員として出会いました。



「慶応大学法学部、政治学科大学院に在学中。親族に政治家がいて、いずれは後継者として政治の世界で生きていく」(佐藤被告【被告の手紙より】)


佐藤被告は今はテレビ局でアルバイトをしていると話し、番組の台本や、交際していたという人気女優の写真を持ち歩いていたといいます。

最初は疑っていた被告も徐々に惹かれるようになりました。



「ものすごく大人でレディーファーストで優しく知識があり、これまでの男性とは異なるものでした」(被告の手紙)



当時、有名女子大の大学生だった被告は、いずれ静岡県の実家に戻り農家を継ごうと考えていました。


佐藤被告と交際を始め、両親にも紹介。
すると佐藤被告は、こう告げたといいます。

「農家をしながら、お前と幸せな毎日を送りたい。都会育ちのオレには慣れるまで時間がかかるし難しいと思う。でもオレは頑張る」(佐藤被告【被告の手紙より】)


「正直とても嬉しかったです。経歴を無駄にさせてしまう申し訳ない気持ちはかなりありました」(被告の手紙)


しかし、佐藤被告の“言葉”は全て嘘でした。

「今となっては弱みにつけこまれてしまったのだと思えてなりません」(被告の手紙)


被告が強く願っていた佐藤被告との結婚。

その願いを逆手にとるかのように、佐藤被告の要求はエスカレートしていったと被告は主張します。


佐藤被告の元交際相手、阿部由香利さんの遺体は、墓地に遺棄される前、被告に借りさせたマンションに置かれていました。



“阿部さんは、なぜ遺体となったのか?”
 先月、事件は新たな局面を迎えました。

警視庁は、2013年6月に阿部さんに睡眠導入剤を飲ませ、首を絞めて殺害した疑いで佐藤被告を再逮捕。 

被告も睡眠導入剤を購入するなど殺害の手助けをした疑いで再逮捕されたのです。

被告は、これも「無実」だと主張しています。



「睡眠導入剤を購入したことは、当時の私の日常では普段と何ら変わらない事でした」(被告の手紙) 


被告によると、佐藤被告は交際後、突然、暴力を振るうようになり、『川越にさつまいもを買いに行け』『相模原でジャムを買って来い』など理解できない命令をするようになったといいます。


被告は、「阿部さんの遺体が入っていたとみられるシートの運搬や、睡眠導入剤の購入もその“命令”の一部で、犯罪に関わるものとは思わなかった」と主張しています。


「殺人ほう助については全く無実であると信じて疑っていません。死体遺棄についても無実、無罪です」(被告の弁護人)


被告は現在、処分保留のまま釈放されています。東京地検は近く、殺人ほう助の罪で起訴するかどうか処分を決める見通しです。(21日17:00)


(以上引用)

これを読んで、どれくらいの人が被告に同意するでしょうか?
ゼロではないと思いますが、少なくとも僕は「何言ってるの?」と思いました。
主犯の男が嘘つきで最低な男なのは、同意するけど、騙されて行った行為だから無実・無罪という主張には無理があります。

遺体を遺棄する時、人とは分からなかったという主張には、どう考えても無理があると思います。
ただ、それを覆す証拠が出るかどうかは別の話になります。

殺人幇助の罪に関しては、処分保留なのは仕方ないと思います。
グレーを黒には出来ないですからね。

弁護側がTBS側にリークしたと思われますが、弁護側が狙ったのは正に「グレーは黒に出来ない」という事を世間にアピールする事だと思います。
このニュースを見て、少なくとも主犯の男が最悪なのは伝えられたはずです。
そういう意味では、成功でしょう。

しかし、かといって被告が無罪とは言えないと思います。
繰り返しになりますが、いくらシートにくるまれていたとはいえ、人か人じゃないかは分かるはずです。
そして、異臭からも犯罪がある事は疑うのが普通だと思います。

被告は、静岡県のお茶農家の娘で、実家は資産家だと伝えられています。
恐らく、被告の親はあらゆるコネクションとお金を使って有能な弁護士に依頼している事でしょう。
被告の手紙のリークも、弁護士の作戦の1つでしょう。

弁護の戦略にとやかく言うつもりはないです。
メディアを利用する事は、よくある事ですし。

仮に被告が無罪、有罪であっても執行猶予になったとします。
被告はそれで良いかもしれないけど、この事件には被害者がいる事を忘れてはならないです。
被害者には、いまだ行方不明の子供がいるわけです。

どのような判決になるか現時点では分からないけど、被告には自分が関わった事件には被害者がいる事を自覚してほしいです。
報道を見る限りでは、無罪になれば後の事はどうでもいいと思っているのがありありと感じられます。

親が資産家という事で、どういう判決になっても被告は色んな意味で親に守ってもらえるでしょう。
その事自体を悪いとは言わないけど、何をしても世間の目は変わらないと思います。

むしろ、全力で守れば守るほど世間から隔離するような形になると思います。
田舎は、都会よりも無言のプレッシャーはキツいですからね。
甘やかされたお嬢さんが、田舎の無言のプレッシャーに耐えられるのかな?と思います。

どうにかして無罪になりたくて必死なのが伝わるニュースでした。
被告が私だって被害者と言うのは勝手だけど、被害者が実際にいる事は自覚してほしいです。

男を見る目は、大切ですね。
少なくとも被告は男を見る目が無くて人生をフイにしています。