
【内容】
子の兵法+孫正義の経営指針=孫の二乗の法則。
「25文字の文字盤」をチェックしながら決断し、
実戦に応用する。
ビジネスに、経営に、人生設計に―2人の「孫」の知恵。
【感想】
この本は、凄いです。孫さんのことを知ることができたし、
考え方や仕事への姿勢も参考になりました。
印象的な部分は以下の内容です。
「経営のトップは志、ビジョン、戦略を持つこと、
そして順序が大事であるということ」
「百の知識より、一の信念」
「孫の二乗の法則」二十五文字…
・一流攻守群=第一人者たらんとする者は攻守均衡して群れをなして闘う。
「常に一番を目指して、流れを見極め、攻守のバランスを考える。
相乗効果狙いと危険な分散の両方の意味合いから複数の案件を
同時並行的に手掛ける」といった趣旨。
・道天地将法=戦いに勝つには「五条」、
すなわち「道、天、地、将、法」の五つの条件が揃っていなくてはならない。
「道というのは人の道。大義名分、道を誤ってはいけない。
天の時、地の利、将を得なければいけない。
法律をきちっと整備し、守っていかなければならない」という意味である。
・智信仁勇厳=将に求められるは智、信、仁、勇、そして厳なり。
「将たる者の心得として、知恵が優れ、信義を重んじなければいけない。
勇気をもって決断をし、ある程度の厳しさも大切だ」ということ。
・頂情略七闘=頂上を極めて全体を見渡し、情報を可能な限り得る。
将たるものの心得として第一に挙げられた智、つまり知恵とは何かを
展開したものである。高いところに立って情報を集め、戦略を練る。
七は、マジックナンバーである。勝率七割と見たら果敢に闘う。
七割より低くてはリスクが大きすぎるし、逆に、
それ以上の確率を期待するとタイミングを逸するという内容。
・風林火山海=海・呑み込むこと海の如く。この五文字は、
闘いを展開するやり方、戦のやり方を示す。武田信玄が、
「風林火山」の四文字を旗印にした。
孫正義はこれに「大海を呑み込む」という懐の深さを表す
「海」の文字を付け加えた。
【ナカジマ評価】
★★★★★
【一言】
2014年ベスト本、その2だな!!