こんにちは
今日はJMP11以降のWilcoxonの符号付順位検定の計算方法が変更になったことを
お伝えいたします。
SAS社に確認とすると、「JMP11以降ではデータにゼロの値がある場合、Pratt 法を
使って処理するようになった」とのことでした。
ただ、SAS本体ではPratt 法を使っていないということでした!!!
同じ会社が販売している解析ソフトでSAS本体のWilcoxonの符号付順位検定の結果
とJMP10以前の結果は一致してJMP11以降は一致しない。
これってどうか?と思っています。
もちろんRのwilcox.exactとSASとJMP10の結果は一致します。
サンプルデータ
data1 <- c(1,1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0,0,1,1,0,0,0,0,0)
Rの場合
install.packages("exactRankTests")
library("exactRankTests")
wilcox.exact(data1)
で計算すると
Exact Wilcoxon signed rank test
data: data1
V = 28, p-value = 0.01562
alternative hypothesis: true mu is not equal to 0
Tests for Location: Mu0=0
となります。
JMP10の場合
値は0.0156となります。
SASの場合
proc univariateで「Pr >= |S| 0.0156」です。
JMP12の場合
P値は0.0057となりました。
JMP12のWilcoxonの符号付順位検定??です。
それではまた!