Wilcoxonの符号付順位検定 | 眼科医と眼科専門MRのためのデータ分析あれこれ!!

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かれこれ20数年の間、眼科領域専門のデータ分析に携わってきた経験の備忘録です。
一般的なデータ分析の内容も書きますが、眼科にこだわって書いていきます。

こんにちは

今日はJMP11以降のWilcoxonの符号付順位検定の計算方法が変更になったことを

お伝えいたします。

SAS社に確認とすると、「JMP11以降ではデータにゼロの値がある場合、Pratt 法を

使って処理するようになった」とのことでした。

ただ、SAS本体ではPratt 法を使っていないということでした!!!

同じ会社が販売している解析ソフトでSAS本体のWilcoxonの符号付順位検定の結果

とJMP10以前の結果は一致してJMP11以降は一致しない。

これってどうか?と思っています。

もちろんRのwilcox.exactとSASとJMP10の結果は一致します。

サンプルデータ

data1 <- c(1,1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0,0,1,1,0,0,0,0,0)

 

Rの場合

install.packages("exactRankTests")

library("exactRankTests")

wilcox.exact(data1)

で計算すると

        Exact Wilcoxon signed rank test

data:  data1

V = 28, p-value = 0.01562

alternative hypothesis: true mu is not equal to 0

Tests for Location: Mu0=0

となります。

 

JMP10の場合

値は0.0156となります。

 

SASの場合

proc univariateで「Pr >= |S|   0.0156」です。

 

JMP12の場合

P値は0.0057となりました。

 

JMP12のWilcoxonの符号付順位検定??です。

それではまた!