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2017年04月22日 14:29
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2017年04月18日 14:49
↑上記あらすじ第1話ー1、第1話ー2を読んでいただければ、より分かります。
鬼~トッケビ~
第1話-3「チ・ウンタク登場」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ウンタクは9歳になり母娘2人は仲睦まじく暮らしていた。
時々、おかしなことを言うウンタクを除いては
「…ママじゃないでしょ?」
「今、見えてるのは本物じゃなくてママの幽霊なんでしょ?」
「ウンタク…。本当に幽霊が見えるのね…。
違うって信じたかったのに…。」
「ママ、死んじゃったの?」
「…う、うん…」
「もうすぐ病院から連絡が来る。叔母さんもくるからね。
寒いから、マフラーして出てね。
おばぁさんと来るのよ。」
「これからは幽霊が来ても、相手にしちゃだめだからね。」
「ごめんね。ママ。こんな能力があって…でもこんな
能力があったから、こうやってママにも会えた。
だから、心配しないでね、ママ。」
「うん。こうしてママを見てくれて…ありがとう。
…ウンタク…。ママ、もうそろそろ行かなくちゃ…
愛してる…私のウンタク…」
「ママ。私も。ママが大好き。
ママ、バイバイ。絶対絶対、天国に行ってね。
約束だよ。」
こうして、母娘は8年前になかった命をつなぎ
母は命を全うしたのだった。
テーブルにはろうそくの火が灯ったまま。
願いを込められることもないまま
吹き消されずに ケーキの上でそのまま燃え尽きた…。
病院からの連絡を受けたウンタクは、母の言いつけ通り
赤いマフラーを首に巻いて、家を出た。
ところが、出くわしたくない相手と出くわした。
「叔父さんは、どなたですか?」
「…おまえ。俺が見えるのか?」
見えないふりをしてももう遅い。
「ここは、チ・ヨニさんの家だろう?
病院にいないんだが…。
…ところでお前は生れてないはずだが…?」
その時、死神の脳裏にあの、冬の桜と居るべきはずの死者。
「お前、もしや今年9歳か?」
と、その時。
「ここに何の用です?」
おばぁさんを知っている口ぶり。
「その子に、構うな」
「今夜、名簿にこの子の名前はないだろう?」
「知ってるくせに。8年以上の存在証明が必要なんですよ。」
しばし、言い争うも…
「お嬢ちゃん、また会おう」
そう言って姿を消した死神。
「病院に行けば、女が2人、男が1人来るからそれに付いて行きなさい。
苦労はするけど、仕方がない。死神は引っ越せば
10年位は見つからないだろう。」
「どうして、おばぁさんは助けてくれるの?」
そう聞くウンタクに優しく微笑んで
「お前が可愛いくて。お前をこの世に授けて良かったと思って。」
そう、不思議な返事をしたおばぁさんは、一体何者なのか?
この子が、チ・ウンタク。
トッケビ、キム・シンが8年前助けた命。
トッケビの花嫁。
そして10年が経った現在。
ウンタクは高校三年生になっていた。
ウンタクには幽霊が見えるという話は学校でも広まっているらしく
ウンタクを気味悪がって 誰も近づこうとしない。
今日も一人、ウンタクは誰と話をすることもなく
学校を後にした
学校の帰り道、またいつもの「死にたがり」幽霊に
「私と一緒に逝こう」と話しかけられ
付きまとわれるウンタク。
だが幽霊は途中で恐れをなして逃げて行った…。
見ると、道の先に黒い傘をさして
男が歩いてくる…。
何も知らず通り過ぎるウンタクを見つめるキム・シン
少し驚いたような、それでいて不思議なものを
見るような、そんな眼差しだった。
これがウンタクとシンの初めての出会い。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ウンタクの朝は早い。
誰よりも早く起きて、朝食の支度をする。


だが、ウンタクがこのテーブルで一緒に食べることはない。
キッチンで、簡単に食事を済ませたウンタク。今日はわかめスープ。
自分の誕生日だから。
テーブルに座って食べるのは叔母とその子供たち。
学校に行こうと支度をするウンタクに叔母さんが大声で
「学校終わったら、通帳持って銀行来るんだよ」
「通帳は持ってないって何度言ったら…」
ガチャーン!!!
飛んできたごはん茶碗。
茶碗はウンタクの頭にまともに当たって、階段下に落ちた。
「母親の保険金をどこにやったんだよ!!」
そう罵声を浴びせる叔母に、ウンタクも負けてはいない。
「ほんとに知らない!!私から何もかも取り上げたくせに!!!
そう言い返して家を後にしたー。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
誰もいない、海。
ウンタクは学校をさぼって、海に来ていた。
膝の上にバーズでーケーキをのせて海を遠く眺めるウンタク。
ひとりぼっちの誕生日。
ひとりぼっちには慣れているけれどさすがに
誕生日にひとりは憂鬱だ。
だって、誕生日はママが星になった日でもあるから。
そしておもむろにケーキの上のろうそくに火を灯し始めた。
一方、シンは…。
どこにいるのか。春のような日差しの柔らかな場所にいた。
ソバの花が一面に咲く、野原だ。
一人ベンチに腰かけて、何を思うのかー
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「願い事はしないって、9歳の時に誓ったけど…
今日だけは大目に見てください。」
そう言って、ウンタクは必死に祈り始めた。
「叔母一家を何とかしてください。
そして、私にバイトと彼氏を!!
必死に願う、ウンタク。
そして。その声が。
遠くにいる、シンの元に届く。
「どうかどうか、叔母さん一家を何とかして。
どうか、私を幸せにして。」
頭の上から響く声に、ちょっと驚くシンだったが…。
当の願い事をした張本人は…
「バカみたい。神様なんているわけないのに。」
と、言ったその言葉で、空しくなる。
その時、雷の音が鳴りだして急に
雲行きが怪しくなる。
「もう、また雨なの?
傘もないんだから、雨ばっかり降らせないで!!!!」
当たり所の無い、空しさは天気への恨み言へと変わる。
誕生ケーキのろうそくは願い事をして
吹き消さなければならないのに
このままでは 雨で消えてしまう。
急いで、吹き消すウンタク。
…すると。
「お前か?」
後ろから突然声がして。
振り向くと…
シンがいた。
「!!!!びっくりした!」
突然の男の登場に驚くウンタク。
でも彼女はある意味、慣れっ子。
「私の事?」
「そうだ、お前のことだ。…私を呼んだか?」
「??呼ぶ?…呼んでませんけど?」
「いや、お前が明らかに呼んだ。」
「呼んでませんって…。」
「どうやって、私を呼んだ?」
「だから、呼んでないって!」
呼んだ。と言い張る男に、悟ったウンタク。
「どうやって、呼んだんだ?」
「(あぁ。いつもの。ね。)…必死に?かな?
…呼ぶっていうより、あなたが見えるだけ。
ただ、目に入るだけなの。」
私は分かってる。とでも言いたげに言うウンタク。
「この間、通りで会った。」
学校帰りのあの時の事だ。
ウンタクは気が付いて無いように見えたけれど
実はちゃんと、気づいていた。
「あの時の人でしょ?」
「…見えるって。なんだ?」
「…おじさん、幽霊でしょ?」
「幽霊じゃない。」
「ふふ。み~んなそう言う。」
「お前こそなんだ?見えるできものが見えない。」
「見えるべきものって?」
「お前の20歳、30歳の未来の姿だ。」
「きっと、無いのよ…。」
「ところでその花、何?」
シンが手にしていた花束を見て言ったウンタク。
「これか?ソバの花だ。」
「ハハハ。花の名前じゃなくて、理由を聞いたの。
花を持ってる、理由。」
「似合わないから私に頂戴!」
そう言ってウンタクは手を差し出した。
「そんな事言われるのは、初めてだ。」
憤慨するシンに
「花を頂戴。今日は誕生日なの。
私にはものすごーく憂鬱な誕生日。」
そう言われた一言が哀れだったのかシンは持っていた花束を
そっと、差し出した。
「プレゼントはいつも、草ね…。9歳の時は白菜だった。
ところで…ソバの花の花言葉って何だろう…。
「恋人だ。」
「…泣いてた理由は?…バイト、叔母さん一家、彼氏、のどれだ?」
「何で、知ってるの?」
「全部、聞こえた。」
「どういう事?」
「…願いをかなえる力がある。」
「ほんとに?」
目の前の訳の分からない少女があまりにも
哀れだったのか、シンは願いを聞いてあげることにした。
「私の辞書には 幸。って字が無いの。
幸福、幸運の幸の字が。…どういう意味か分かる?」
「まったく分からないな。」
「もうー。500万ウォンほど都合付けてもらえない?」
呆れた顔のシンは
「叔母一家に別れの挨拶をしろ、鶏肉店のバイトを頑張れ。」
そう言って、煙のように消えたー。
「ちょっとー!!彼氏の件は?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
家に戻ったシンにもう一波乱。
知った顔が、家に堂々と入り込んでいたのだ。
「見た顔だな?」
「そのようだな。なんで、私の家に居るんだ?」
「私の家?ここに住んでる?」
そこへ、お調子者のドクファが登場。
「どういうことか。説明をしろ」
「叔父さん、また20年は戻ってこないんでしょ?
その間、人に貸したらお金になるな。と思ってね。」
「お前、あいつが何者か分かってるのか?」
こうして鬼対死神の言い争いは始まったが、結局のところ
「契約金は返すから、出てってくれ」
と、いうシンに対して
「死神との契約を守れないなら、あいつはあの世へ
送ることにする。」
そこまで言われては、いくらトッケビでも
生死に関わることはご法度。
それを聞いたシン。
「自分の家の様にくつろいでくれ」
180度態度を変えた。
こうして、鬼対死神の共同生活は始まった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
一方のウンタクはシンが願いを聞いてくれたのか?
とりあえず、鶏肉と聞いて
鶏肉に関係するところをしらみつぶしに探したがどこも
断られてしまう。
ふてくされて、一人公園のベンチに腰掛けていうると
通りすがりの男が、火の付いたままの煙草をゴミ箱に!
慌てたウンタク、必死に火を消していると…
「また、お前か?」
「えっ!びっくりした!また、来たの?」
「私を呼んだのはお前が始めてだ。一体どうやって…」
「私じゃない!人違いよ。呼んでないんだから。」
「本当に私?じゃ、私は何者かな?
…もしかして…ティンカーベル?」
そう言った途端、消えたシン。
なぜ、呼んだ意識も無いのに姿を現し
「呼ばれたから来た」というのか?
この少女とシンの関係は…?

















































