こんにちわ〜
9/14 映画「怒り」の
ジャパンプレミア
に行ってきました〜!
監督、出演者 登壇って事で 応募したら
当たってしまいました
場所は国際フォーラムA。
秋の夕暮れが、心地よい感じ
さすがに、大きな劇場。
座席の引き換えに行くと、行列が
出来ておりました

やっぱり、今をときめく豪華な出演者たち
が総出で出ているからか?
私は、久しぶりの邦画の出演になる
渡辺謙さんが出ているので
見たかった映画なんですよ。
だから、期待大、大、大!!!
耳も目もよ〜く、かっぽじって。
見て来ました〜(笑)
出演者は。(敬称略させた頂きます)
渡辺謙/妻夫木聡/綾野剛/宮崎あおい
松山ケンイチ/森山未來/広瀬すず が
出演しています。
開演は遅れることなく、時間通りに
始まりました〜
キャストの登場からです!
妻夫木聡君の登場に会場大歓声!黒のタキシードで
蝶ネクタイ
決まってます。
続いて、綾野剛君。
剛君は 伸びた髪を一つに束ねて、インナーはおなじみの
黒のシャツ。タイはないように見えましたが…。
で、なんと!2人は東京編で恋人役
を演じてます。
結構、宣伝しているので知ってますよね( ´艸`)
次に登場は
森山未來君と広瀬すずちゃん![]()
すずちゃんは片袖がひらひらした クリーム色?のワンピース姿。
この2人は沖縄編に。
お次は 松山ケンイチ君と 宮崎あおいちゃん。
この2人は 千葉編に。
あおいちゃんは 遠目に見たら 紫色のシースルードレスで
大人っぽい秋の装い
と、思ったら。今朝 TVで昨日の様子を
が映っていて、みたら。茶色に近いポルドーのシースルードレスでした![]()
光の加減で、全然違う色に なるんですね~。
ラストに 登場は 渡辺謙さんと 監督の 李相日(リ・サンイル)監督。
一人一人に 9/17(土)公開を迎えての今の気持ちや
映画に対しての 今の率直な気持ちなど、MCの方が聞いていました。
覚えている分だけ ちょっと抜粋![]()
森山未來君・・・無人島に籠る役だったので実際、無人島に一人で
住むというような役作りをした。自分が 出演させて頂いた
作品って今まで(遠慮して)人に薦めることを憚ることが多いけれど
この映画は素直に薦められるそういう、映画だと思います。
オムニバス的な感じで撮っているんだけれど、リアルなんだけど
リアルではなく、その上を行くファンタジーなんですね。
想像のその上を行くファンタジーで…
よくわけわかんない事言ってますが…。(会場(笑))
とにかく、お薦めする映画です!
松山ケンイチ・・現場に前乗りして、役作りをしたんですけど…
ほんとに多くの方々に見に来ていただいて…
僕は 1億人の人に見でもらいたいど、思ってます!
ここに、5000人くらいの人がいるって聞きましたんで
1人が2000人の人に紹介してもらえれば…
1億いくど思うんで、皆さん。1人2000人の人に紹介してください。
(会場どよめき(笑))
綾野剛・・・・・・・役作りのために 妻夫木君と一緒に暮らしました。
スタートから2人でやったので、なんか。この場に立って
抑えきれない感情で…。マイノリティーとして生きた時間は
素晴らしかったです。映画を見終わった後、これまで
流したことのない、あたたかくて愛おしい涙を流しました。
等々全部紹介したいですが、私の記憶の領域がパツパツ(笑)なので。
覚えてるのがこのくらいです…
後は 妻夫木君が完成試写を見終わった
直後、立つことができなかった。というほどの衝撃を受けたといった話や
李監督がなかなかの鬼監督らしく、その鬼ぶりも話してましたよ![]()
皆さんが、本当に苦労されて撮影したんだな。
と、納得させられるエピソードばかりで「役者も、大変だな。」って
改めて思いました。色んな、エピソードなど気になった方は
ツイで♯映画怒りで検索して見てください!!
ここからは映画の感想です!ネタバレしている部分がありますので注意![]()
「怒り」 日本映画/2016.9.17公開
ある夏の暑い夜。東京八王子の閑静な住宅街で悲惨な事件が起こる。
のちに「八王子夫婦殺害事件」と呼ばれるようになる事件。
密閉状態の部屋の中はサウナの様に蒸し暑い。その中での犯行だった。
映画の冒頭は、殺人現場のシーンから始まります。
血があちこちに べっとりと付き風呂の浴槽に横たわる人、廊下にうつぶせで
倒れる人。その、凄惨な場面が スクリーンいっぱいに映し出されると思わず
目を背けたくなりました。そして、刑事が何かを発見。
…それは、壁に血で書かれた文字。「怒」
犯人は何に怒っていたのか。殺害した夫婦に?世間に?
それとも、なんの意味もないのか…。少しして犯人が断定されて
指名手配がされる。名前は「山神一也」--。そして、1年。
山神は 整形で何度も顔を変えながら逃走を続けている。
そして、同じころ。日本の3か所でこの男が 微妙に絡んだ事件が起きようとしていた。
この映画は オムニバス的な要素を含んでいて
東京、千葉、沖縄の3か所で 同時期に展開される物語が軸になっています。
そしてそれぞれの物語のベースに、殺人事件の犯人捜しの様な部分も含まれ
ミステリー要素もあります。
八王子で起きた夫婦殺害事件の犯人と面差しが似ている3人。
果たして、犯人は誰なのか?
東京編
藤田優馬は大手通信会社に勤める、エリートサラリーマン。日々、忙殺される
仕事をこなしながら、夜な夜なクラブに行っては男との一夜の遊びを楽しんでいた。
そんな、ある日、いつものように行ったクラブで大西直人(綾野剛)に出会う。
設定も設定で驚いたんだけれども(妻夫木聡&綾野剛がゲイカップル)
優馬と直人が出会うシーンに、度肝を抜かれた。
開始早々の、殺人現場の映像と2人の濡れ場。それも、優馬が半ば強引に
嫌がる直人を「カッコつけんなよ!」と言って押さえつけて、シテしまう場面だ。
これは、衝撃だった。そんな関係から始まった2人だったけれど
それでも2人は恋に落ちた。直人は住所不定、無職という身の上だったので
優馬に誘われるまま、同棲を始める。
同棲を始めて、直人が食事を作るシーンが度々ある。
いつもアングルは 優馬から見た直人の後ろ姿。
直人の後ろ姿は、肩が下がり、か細くてうなじも白い。
その姿を眺めるのは優馬を通した私たち。しばし、優馬の気持ちで直人の
後ろ姿を眺めてみる。…後ろから抱きしめたくなった…。
優馬には、末期がんを患う母がいた。ホスピスに入院している母を
度々見舞う優馬にある時、直人が「僕も、ついて行っちゃダメかな?」と優馬に
訊ねる。が、普段は世間体など気にしないスタンスの 優馬も。
母親には気を使うのか
「…。お前の事、なんて紹介していいかわかんないし。」
そう言う優馬だった。
同棲を始める前、優馬が帰ってくるのを近所の公園で
待っていた直人に、「昼間も、この部屋使っていいぞ。」と、優馬が言う。
「ゆっておくけど、俺お前の事全然、信用してないからな。」そう笑いながらいう優馬に
「そうじゃないでしょ?…信用してないんじゃなく信じてるんでしょ?」
そういう、直人。
…ある日、優馬が母親の見舞いに現れる。そして、母親に直人を紹介する優馬。
「友達の、直人。」そう、さりげなく言った優馬。
母親は気づいただろうか?私は気づいていたと思いたい。
そして、息子がそれで幸せならば、それでいい。
そう思ったと思いたい。
直人は優馬が母親の所へ連れて行ってくれた事が何よりも嬉しかったのかもしれない。
自分を信じ、認め、求めてくれる存在である優馬…。
千葉編
千葉の漁協で働く槙洋平(渡辺謙)は、3か月前に家出した娘の行方がようやく分かり
駆けつける…。
東京・歌舞伎町。日本最大の歓楽街。家出した娘・愛子(宮崎あおい)はそこにいた。
風俗にいた愛子は 使い古された人形のようにボロボロだった。
すぐさま連れ帰った、槙。連れ帰った夜、愛子は漁港で働く前歴不詳の男、
田代哲也(松山ケンイチ)に会う。寡黙でおとなしく、黙々と仕事をこなす田代に
興味が湧いていた愛子は
「明日からお父ちゃんのお弁当と一緒に田代君のも作ってきてあげるよ。」
そう言って、田代のためにお弁当を作り始めた。その様子を見ていた洋平は
素性の知れない田代との仲をあまりよく思っていない素振りだったが
愛子の過去を考えれば、そう贅沢も言っていられない。そんな、感じだった。
沖縄編
恋愛に奔放な母親のせいで、沖縄の離島に引っ越してきた高校生の
小宮山泉(広瀬すず)は同級生の知念辰哉(佐久本宝)に住んでいる島の対面に
見える無人島に連れてきてもらっていた。
島には何の址なのかコンクリートの 廃墟が建っていただけだった。
そこで、一人旅をしているバックッパッカーの田中信吾に出会う。
「俺と会った事は内緒にしといて。誰にも言わないで。」という怪しい田中だったが
明るく、陽気な田中に興味を持った泉は、夏休みの間中 度々 田中を訪ねては
話に興じていた。辰哉も ボートを運転して島に来る都合上、
泉に付き合わされていたが、田中の気さくな人柄にいつしか一人でも来るように
なっていた。
警察編
1年も経つのに杳として行方の分からない山上を捕まえるため、警察は
「公開捜査」に踏み切った。番組で広く情報提供を呼び掛けて、犯人検挙に
役立てる、例の番組である。新しく、刷られたモンタージュは この3か所に登場する
3人に面差しが似ている。このモンタージュから、映画を見ている私たちは 自分の
推理を当てて、犯人を想像してたりする。私も想像していました。
東京編
ある時、街のカフェで偶然直人を見かけた 優馬は 直人の傍らにいる
女の子を見る。直人が優しく笑いかける視線の先に。よりによって。女が。
ショックを隠せない優馬はその日の夜、直人に
「今日、昼間何してた?」と聞く。
「え?あ、パチンコしてた」(直人、嘘ついた)
「ほんとに?…あ~俺、昼間 お前に似た人を見てさ。」
「…それ、僕じゃないよ。」しらばっくれる 直人に
「俺さ~。見たんだよ。中目の喫茶店にお前がいるとこ。
っていうか、あの女、だれ?」
「え?」
「随分、親しげに話してたじゃん。誰だよ。」
「…話したくない…。っていうか、なんでカマかけたりするの?」
そう言う直人に、それ以上は聞けない優馬だった。
そんな、折に 仲間の家が次々に 空き巣に入られたという話を聞く優馬。
仲間内で空き巣に入られて、犯人は実は共通の知人だったりしてと、いう仲間の
言葉を笑って聞きながらも。もしかして…?直人に対して初めて優馬が疑念を
持った瞬間だった。疑念の目はやがて大きな疑惑になっていく…。
直人が消えたのは、その日の夜だった…。
千葉編
素性の知れない田代の事を好きだ。という愛子が
「田代君と一緒に暮らしたい。」と、言い始めた。ついては、家の近くのアパートに
空きがあるから、お父ちゃん名義で借りてくれ、と、いうことだった。
こうなるとやはり、親。調べないわけにはいかなかった。
前に働いていたという軽井沢のペンションは確かにあったが、今は閉鎖。
しかも、名前は「田代」ではなく「高橋」。(どういうことなんだ?)
芽生えた疑念の芽。だが、愛子が田代と居る時の幸せそうな笑顔を見ていると
なんとも言えない気持ちになる。複雑な思いを抱えながら、新居への荷物を
車に運び、見送る洋平。家に帰り、TVを付けると「八王子夫婦殺害事件」の
続報として、整形手術後の 山神の映像が流された。
整形外科のエレベーターに乗り込んだ男の顔は…「田代」だった…。
沖縄編
ある日、辰哉が泉を映画に誘う。那覇まで出て映画を見よう。
2人そういうことになって、映画を見た帰り街中で「田中」を見かける。
後を追った2人。2人に気づいて、ご飯をおごってくれることに。
辰哉が泡盛を飲んで、すっかり酔っぱらってしまった。「大丈夫なの?」と
心配する田中に「大丈夫です!」そう勢いよく返事した直後に、
泉は辰哉とはぐれてしまう。辰哉を探して、夜の街を歩く泉。不慣れな場所でに
不慣れな人達。気づけば、米兵がたむろする様な路地に来てしまっていた。
不幸にも、それを避けて避けて辿り着いた場所が、公園だった。
背後から、引っ張られて地面に倒される 泉。何者かの大きな手に口を塞がれて
声を出すことも、息をすることも苦しい状態。…2人組の米兵だった。
周りの家ではピアノを練習する音が響く皮肉。こんなに近くで
ひどい目に合っている女の子がいるのに…。どこからか「ポリス!ポリス!」と、
叫ぶ声が聞こえた。瞬間、米兵たちは泉から離れ一目散に暗闇へと逃げて行った…。
その一部始終を見ていた者がいた…。辰哉だった。
泉の元へ駆け寄ると「ごめんね、ごめんね。」泣きながら謝る辰哉に泉は
痛む全身の奥から、振り絞るように
「だ、れ、にも、言わない、で…」そう、言うのだった…。
東京編
帰ってこない直人を探していた優馬。ふと、TVの公開捜査を見る。
面差しが 直人に似ている…。早速、ネットで調べてみると山神のモンタージュが。
その顔は、直人に見えた。そして、直後。警察から1本の電話が掛かってくる。
「上野署の者なんですが、藤田優馬さんの。携帯でよろしいですか?」
心臓が跳ねる。
「はい?あ、そ、そうですが…なにか?」
「あの、大西直人さんご存知ですか?」
「は、はい?」
「大西直人さん、ご存知ですか?」何かを言われたわけでもないのに
どぎまぎし、焦る優馬。咄嗟に
「知りません。全く違いますので。知りません。」そう言って、
電話を切ってしまった。疑念は確信に変わっていた。
千葉編
洋平が田代への疑念の事を愛子に打ち明けると、愛子は泣いて否定した。
「違うもん。田代君、愛子にだけはって本当のことを話すって。
親の借金に追われて逃げているんだって。だから、本名も名乗れないんだって。
すぐにやくざが来ちゃうんだって。」
そう言って必死で信じ庇う 愛子。その姿に信じよう。そう思ってしまう洋平だった。
だが、事態は違う方向へ向かっていた。
愛子が警察に電話してしまった。通報によって来た警察に
「まずは指紋を確認してからで無いと。」そう言われ、結果を待つ洋平と愛子。
「なんで、田代は帰ってないんだ?」洋平が尋ねると
「私が警察に電話する前、田代君に、電話したの。田代君、人殺して逃げてるの?って。
違うなら、お昼食べに家に帰ってきて。って。…そしたら、田代君、帰ってこなかった!」
やっぱり、そうか。そうだったのか。そう思った時、鑑定の結果を持って戻ってきた。
「彼は身元があるので…結果、山神では無い。と、言うことになります。」
警察がそう言った瞬間、腰を抜かす洋平の奥で 号泣する愛子。
最後まで信じてあげられなかった!彼がせっかく本当の事を打ちあけてくれたのに。
自分は彼を 心底から信じてなかったんだと。後悔の涙が とめどなく流れる…。
沖縄編
田中は 辰哉の親が経営する民宿で働くことになり、住み込みで働いていた。
そんな彼に、辰哉は泉の名前を伏せて事件の事を話す。
「こう、どうしようもない事の怒りってどうしたらいいんだろうな。」
「何があっても、俺はお前の味方だから。」そう言う言葉で辰哉は
少し許された気がしたんだと思う。そして、田中は告白する。
「実は、俺。あの時公園にいてさ。偶然通りかかって…。そしたら泉ちゃんが
米兵に襲われてて。おれ、もう怖くて。ガタガタ震えてて。必死にポリス、ポリス!!
って、叫ぶだけで必死だった。」あの場に、いたという田中。自分と似ているんだ。
自分だけじゃないんだ。そう思った辰哉だった。
東京編
直人が姿を消して、何日経ったか…。直人と若い女を見かけたカフェで
偶然、その女に遭遇した優馬は彼女が直人の消息を知ってるんではないかと
カフェに飛び込んだ。
優馬の目の前にいた女は確かにあの日の、女だった。
「あの、大西直人さんとここで逢ってましたよね?」血相を変えて、息を切らして
話す優馬をじっと、見る女。
「いや、あの。ずっと、彼を探してて、携帯も全然つながらないし、あの、よかったら
彼の連絡先とか…。」彼女は優馬の言葉を制して
「まず、座りませんか?」そう促した。
「あ、すみません。なんか。」久しぶりに笑顔が戻った優馬の顔とは裏腹に
彼女の顔は、浮かなかった。
「…探してた…。あ、そうですか。探してたんだ。」そう、つぶやいた言葉に少し
剣があるのを感じた。
「えっ…と。どこから話せばいいのかな…。」そう言って、彼女は話し始めた。
「血のつながりはないんですけど。私と、お兄ちゃんは施設で育ったんです。
小さい頃に親が亡くなって。
だから、今でも。兄妹だと思っています。優馬さんの事も話してくれて、俺と違って
凄いって。堂々としててって。今までに見たことのないような笑顔で話してくれて…。
…お兄ちゃん、昔から心臓が悪くて。調子が悪くて
仕事辞めたばかりだったんですけど…。私も警察から近端ですけど、
公園で倒れたのが発見されて…」
ここまでで。薫の声は聞こえなくなっていた…。
直人は山神ではなかった。
それどころか。あの日、掛かってきた電話は。直人の急変を知らせる電話だったのだ。
その事実を知ったときの、優馬の表情がせつない。
一人で表通りを歩きながら、号泣している優馬の気持ちが痛いほど、胸に迫る。
なんて、愚かだったんだろう。なんで、信じてやれなかったんだろう。
最後かもしれないと知っていたからこそ、優馬の母親の元を訪ねたりしていたのだと。
同じ痛みや思いを抱える者だからこそ。
こんな、俺の事を信じてくれていた直人の事を。
そんな、直人を裏切ったと罵ってなじった…。
沖縄編
ある時、田中が宿泊客の荷物を車に積む時に放り投げていたのを辰哉は見た。
「そんな事しちゃ、ダメですよ。」
「あー悪い悪い。なんか、やる気無くなっちゃってさ。」
今までに見たことのない態度だった。でも、信頼していた田中だったから
「親が、なんでもこなせて凄いって。言ってます。」と、言葉をかけた辰哉。
「そう?色々やってきたからね~。」そう言いながらまた、
「なんか、どうしようもない事の怒りってどうしたらいいんだろう?」
その日の夜。食堂で、大きな物音がした。驚いて、現場に行くと田中が一人で
暴れていた。ガラスというガラス、椅子、テーブル。すべてを破壊して逃げた田中。
いや、山神。そう、田中=山神だったのだ。呆然とする、辰哉の家族。
次の日、きっとあの無人島にいるに違いないと思った辰哉は、ボートで島に渡る。
廃墟に、やはり山神がいた。
壁には 「怒」次が 彫られていた。感じたことのない異様な雰囲気を感じた
辰哉だった…。山神が喋り出す。
「おれ。泉ちゃんがヤラレルとこ、実は見てたのよ。その前から、付けてたら
米兵が泉ちゃんを付けてたからね。誰かが、ポリスーポリスーって叫びやがって
途中で、あいつらもすぐ、逃げやがって。面白くなかったし。でも、ウケた。
あれ?信じていた?俺の事。なんで。」
「俺の味方だって、言ってくれたじゃないか。」そういう、辰哉に駆け寄って
「そうだよ、俺はお前の味方だよ。キャハッ!」
奇声を発しながら部屋中をせわしなく歩き回る、山神。
「おれ、頭に血が上んないとダメなんだよね~」そう言って、逆立ちする山神。
その瞬間、辰哉は山神が持っていた 裁ちはさみで山神を刺した…。
警察
「山神は死亡。刺した少年は信じていたのに裏切られたから刺した。
そのようなことを、供述している模様です…」
感想
思い出す限りで書きました。記憶違いによる間違いなど、ご容赦ください。
…これほど、感想に悩む映画も初めてでした。
それほど、強烈に重く心にのしかかってくる映画だったと思います。
犯人捜しのミステリーではなく、ヒューマンストーリーだったと思います。
度肝を抜かれた 冒頭の演出。そこから、そのように展開するのか?正直それ以上の
激しい展開は望まなかったですが、沖縄編での暴行事件。
広瀬すずちゃん、良くこの役をやったな。と、思います。迫真の演技でした。
見ていても、いたたまれない気持ち。もう、目を背けたかったです。
この映画のタイトルは「怒り」なんですが、私はタイトルがなぜ「怒り」なのか?
随分考えさせられました。話の流れでは「「信じる、信頼」とか、いかに
信じるってどういうこと?という事がテーマなように感じました。
けれども、作者は「怒り」というタイトルにしている。その事を考えた時に
怒りの事を口にするのは山神だけなんですよね。映画では。
他の人達は、皆。信じなかったことを後悔する結末になっています。
あらすじには書かなかったんすが千葉編で最後、田代が愛子に電話を掛けるんです。
「ほんとは電話するつもりじゃなかったんだけど…」と、泣きながらかけてくる。
劇中で田代はほとんどしゃべらないんだけれど、初めて彼が見せる感情なんです。
きっと、彼はそこが居心地が良かったんでしょう。借金取りから逃げ回るような暮らしをしていたら、心は冷え切っていたはずです。そこに、陽だまりのような彼女が。
「もう一度、信じてくれるなら戻ってきてくれ。」洋平はそう言って半ばあきらめていたのだけれど、迎えに行った愛子からの明るい電話が彼を救います。田代は「信じて」「許し」たんですね。直人も優馬の事は許していたんじゃないかと思うんです。孤児院育ちだというのを
愛する人に知られたくなくて「言いたくない」と、言った直人。優馬の母親の葬式の後
「一緒の墓に入るか?」そう言った優馬に
「一緒の墓もいいけど…その隣なら許してもらえるかな?」と、言った直人。
そんな、直人だから。愛が深かったから、許すことができると思うんです。
一方で、明るく陽気に振る舞う表の顔とは裏腹に、残忍性を伺わせた田中。
そんな、田中を刺してしまった辰哉。ただ、単に裏切られたからなんでしょうか?
田中が廃墟で書いた「怒り」の落書きのほかにも実は落書きがありました。
「米兵にヤラレて、女が気絶してた ウケル」この文字に、辰哉は本当の意味の
裏切りを見たのだと思います。そして、辰哉は許せなかった…。
「怒り」の感情の真逆にあるのは「許し」なんだなぁ。と、改めて感じました。
許すことができるから信じることができる。許すことはなかなか難しいけれど
できるだけ、怒りの感情とは離れていたい。そう思いました。
妻夫木君が試写を見た時、立てなかった。そういった意味が分かりました。
私も。思考がストップしたままで、この感想もなかなか書けずにいました。
自分の中の色々な感情を 引っ張り出されて混乱してるようでした。
また、俳優陣の演技は申し分ないです。主演は謙さんなので、皆さん助演ということに
なるんだと思いますが、誰をとっても素晴らしいです。
強いて上げるなら、綾野剛君かな?意外とイカツイ役が多かったと思いますが
今回は繊細で線の細い役を完璧にこなしていたと思います。
原作が読んで見たくなりました。

