「私のオオカミ少年」       韓2012年
 

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チョルス役  :ソン・ジュンギ
スニ役     :パク・ボヨン


2012年10月に公開され、韓国で大ヒットになった映画です。
日本でも去年、公開されています。率直に言って、とても感動しました!!
「ボロ泣き」映画です。そして、韓国の俳優の方の演技力というかストレートに表現されている演出が返って物語に没頭できた気がします。余計なことを考えなくて済むというか…。
「オオカミ少年」というと「オオカミに育てられた少女」を思い出して、てっきりそういう映画なのかと思ったのですが、そうではなかったです。そうじゃない方が、より悲しみが明確になった気がします。
ここからはネタバレです!!そして、長々と書いていますので興味ない方はスルーしてくださいね。完全に自己満足で書いてますので、お許しをヾ(@^(∞)^@)ノ

 アメリカに住む韓国人の一家に1本の電話がかかってくる。その家に住む キム・スニという老婦人に掛かってきたものだった。その、1本の電話が来るまで長いこと足を踏み入れることのなかった、祖国へと帰ることになったスニ。現地には孫のウンジュがいた。片田舎にある、家屋敷の処分をその市の担当者から検討して欲しい。という、電話だったのだ。
懐かしい、その地に立ったとき。スニは47年前に引き戻されていた。

 47年前のある日。スニは母と妹のスンジャとこの街に引っ越してきた。スニは肺の病気(多分、喘息?)を患っており、医者に進められて空気の良い田舎へ引っ越してきのだった。
家は広く、庭もあり3人で暮らすには十分な環境だった。ただ、その敷地内には木造の納屋の様なものが建っていた。聞くと、前の住人が研究者だったらしく研究用に狼を飼っていたその建物だ。ということだった。納屋の中はひどい汚れと臭いで、とても何かに使うという感じではなかった。が、そのことを差し引いても自然いっぱいの環境はスニには必要なもだったから気にはならなかった。それよりも、病気のせいなのかスニはひどく人見知りであまり、人好きのする性格ではなかったから愛想はない。2件しかないお隣の住民にも馴染めなかった。
悪い人たちでは決してない。ただ、スニが病気のせいで何もかも諦めて、絶望してしまっているせいだった。そのせいで、高校にも行っていない。母親が心配しているのも分かっているが、なかなか素直になれない。そんな自分も嫌でしょうがない。スニは毎晩、日記にネガティブなことばかり書いて気休めにしているのだった。
 そんな、引越しの日の夜のこと。スニは出会った。夜中に、窓から中を除く人影を見て始めは化物か何か。と、思ったスニだったが朝になって改めて捜索してみると…人、だった。
ひどく汚れていて、真っ黒だったが…確かに人だった。近づくと、低い唸り声をあげる。俊敏な動きで移動し、絶えず警戒をしている。だが、食べ物を見ると、異常なまでの執着を見せて、凄い勢いで寄ってくる。警察に届け出ても17歳では施設を探すのに時間がかかると言われ…。
人のいい、スニの母は施設が見つかるまで、家で面倒を見ることに。

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 オオカミ少年の役をソン・ジュンギが演じている。彼の演技が素晴らしくて一瞬も目が離せない。食べ物に異常な執着を見せてまさに、突進していく。そして、手づかみで全てを食べる。
まるで、犬。のように。何も教えられずに育った人間を演じるのはさぞ、難しかったことだろうと思うが、彼は見事なまでにその佇まいまで体現している。手で何かを握ったこともなく、誰かと会話することもなく。だから、喋れない。喋れない代わりの、目での演技がまたいい。
この俳優、日本でも人気の俳優で韓流好きの人なら誰でも知っている方ですが、2012年は彼にとっての当たり年だったのか、ドラマ「優しい男」でも愛のために全てを捨てるが、女の裏切りで今度は全てをかけて復讐する。と、いう難しい役を熱演して年末に最優秀主演男優賞をもらっていましたが、この映画も2012年公開ですから、2012年はソン・ジュンギの年。といっても良かったのではないかな?と、個人的には思っています。結構、好きな俳優さんです。
で、彼は1985年生なのですがこの映画の時、27歳なんですね。満年齢で。27歳には到底見えません!!もともと、可愛らしい顔立ちで写真次第では女の子に見えてしまうくらい。
この映画は女の子にこそは見えませんが、何も汚れを知らないような役だからこその純粋さが彼を幼く、見せているのかもしれません。
話は脱線しました…(〃∇〃)

 スニはと言えば、当然そんな者とは一緒に住みたくはないのだが状況としては仕方ない。だが、不満は不満だ。ある時、勉強するために入れてあった参考書の箱が重くて持ち上げられなかったスニを助けて、一番下の箱を取れるようにしてくれたり、また大家のジテがスニ目当てで家に来て、嫌がるスニに言い寄っている所を追い払ってくれたり…。人の感情は人並み外れて分かるようだ。そんな、少年に興味の沸いたスニは少年をしつけようと試みる。

 母親がチョルス。と、少年を名づけた。チョルスの名前は死んだ父親と男の子が生まれたら付けよう。と、言っていた名前らしい。チョルスは近所の農家の子供たちやスンジェと遊ぶうちに人間らしいのルールを覚えていく。基本的には従順で大人しく、優しい性格のチョルスを近所の人たちは暖かく見守っている。戦災孤児と、思っていることもあるがそれほどに害のない子だった。ある時、スニが食事の時のルールを教えようと「待て」を教えようとする。

芋を隠して握ったまま「待て」というスニ。だが、チョルスには何のことか分からない。
そして、待てないチョルスは芋を握っていたスニの手をかじってしまう。痛がるスニに、驚いたチョルス。だが、優しい声で言い聞かすスニ。そんなことが続いて、出来ることが一つづつ増えていく。出来たら、「いい子ねぇ。」と、頭を撫でてくれるスニにすっかりなついたチョルスは何かが出きる度に、スニに「いい子ねぇ」をして欲しくて頭を寄せて下げるのだ。どこに行くにも、何をするにもスニの後を追っていくチョルス。そんなチョルスに愛しさが増していくスニ。自分がいなくなったら、チョルスはどうなるのだろう?そんな気持ちだったに違いない。
 ある時、皆で買い物に行った市場で上で作業していた工事現場から長い鉄骨が落ちた。
その下には丁度、スニが。その時、さっとスニ達を守ろうとチョルスが覆いかぶさった。チョルスにもろに鉄骨が落ちた。普通なら、死んでるレベルにまともに落ちたのに、チョルスは平気な様子で背中が赤くなっただけ…。人とは違うー。そんな何かが心をよぎる瞬間だった。

 他愛ない遊びが、心を育てていく。何も握れなかった手が箸を持って豆をつまんで食べられるようになった。ガキガキと床に跡を付けるだけだった鉛筆も文字らしき物を書けるようになってきた。チョルスが人として行き始めた頃、足音も立てずに忍び寄る嵐が生まれ始めていた。

 チョルスはオオカミ少年といっても、家畜を襲って食べたりしないし、隣の内の女の子にもらった植物の苗に言われたとおり、水をあげて育てているような素直な心の持ち主なのに、邪悪な心の持ち主は解るのか、チョルスに敵意剥き出しな態度なのか、とにかくコイツが来ると威嚇して追い返してしまう。何故か、チョルスの威嚇に屈してしまうジテ。ジテはスニが好きで勝手に将来結婚する。と、決めている。スニの父親とジテの父親、ジテとの間で何かがあったみたいだがそのこともあってスニはジテが大ッ嫌いなのだ。性格的にも最悪な性格してます。
ジテにとっては、この突然現れたチョルスが目障りでしょうがない。皆に、あいつを追い出せ!と、言っても「何、言ってるの?」と、誰も取り合わない。そこでジテは街の不良に声をかけてスニの家に夜中に侵入する。ところが、襲われるスニを目にしたチョルスの目、顔全体、手、体全体がみるみる変化し、オオカミに変わってしまった。そして、物凄いスピードで1人1人を投げ飛ばし、あっという間に片付けてしまった。当然、大騒ぎになり警察も来ることになってしまう。
ジテはココとばかりに、チョルスが化物に変身して全員を殺してしまった。と、言うがみんな軽傷。スニが否定したために、ジテの言うことは信用されず、逆に不法侵入したこと、そしてスニの父親の会社ジテ親子が乗っ取った事を責められそうになり、仕方なく引き下がる。
この事でチョルスはあの、庭にある納屋で暮らすことになってしまった。
一先ず、住める状態にするために大掃除が始める。ジテは冷やかしで手伝いもせず、ウロウロするばかり。そんな時、以前住んでいた人の荷物から手紙を見つける。そこには大学の住所が書いてあった。唯一の手がかりを見つけたジテはその住所を訪ねる。

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 印象的なシーンがある。部屋でギターを見つけたチョルス。スニのものだった。
なんなのかは分からないが興味を惹かれたようだ。
「私が作った歌なの。笑わないでね。」と、いうスニ。そして、透き通った綺麗な声で歌いだした。
その声に耳を奪われたチョルス。その時、チョルスはk「恋に落ちた」と、言っていいと思う。
言葉を無理に言わせようとするよりも、素直に心に入ってくる音楽。体育座りをしてじっと聞く、チョルスが可愛い。

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       ♪一晩中 窓の外を眺め 太陽が昇るのを待つ
        朝になれば あの人に 会うことが出来るから
        ありがとう 私の手を 握ってくれて
        ありがとう 私の目を 見つめてくれて
        ありがとう 私の王子様
        こうして 私の前にあらわれてくれて      

不思議そうに見つめる チョルスの瞳には何の汚れも、邪心もない。純真無垢な存在のようにただ、そこにいる奇跡。いやぁ~27歳の男がこんな表情や雰囲気を醸し出せるでしょうか?
歌が終わった時、スニの頭をそっと撫でるチョルス。言葉にしない声で「いい子ね」と。
感動的なシーンだ。

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 さて、ジテが手紙の主に面会したことでチョルス存在が研究者達に知られることになった。
以前住んでいた住人とは、生物学の教授だった。軍人と研究者たちを連れて、町に戻ったジテはチョルスを危険な化物だと話し、前にチョルスがいた納屋で24時間の監視をするようになる。それも鎖に繋いでだ。普段は大人しく見えても、化物に返信する瞬間があるはず。と。
日がな納屋にいて、鉄格子越しにスニを目で追っているチョルス。スニも気になるが鍵を掛けられている為、納屋に入ることはできない。だが、ある日母親が鍵を隠しているところを偶然見つけ、納屋に入っていくスニ。そこには「待て。」で、待っていたチョルスが。「待て。は終わり。」と、スニが言うとチョルスはノートに書いていたものを真っ先に見せた。スニの顔とギター。
「それはもう、無くなっちゃったの。」と、寂しげなスニ。ジテが不法侵入してきた時に、壊されたのだった。だが、その代わりにと父親が買ってくれてまだ、一度も読んでいない。と、いう絵本をプレゼントする。「チョルスが読んでくれるまで、読まないからね。私が言葉を教えるからいつか読んでね。そしたら、頭を100回撫でてあげる。」そして、「約束」と、指切りする二人。

 ジテのせいで鎖に繋がれ監視されることになったチョルス。最初はジテの言葉を信じて危険視していた者達もあまりの変化のなさとチョルスの従順さ、大人しい性格を目の当たりにして、ジテの話を訝しがるようになる。何かあったらすぐに殺そうとしていた軍人もいつまでもこんなことに付き合っていられないと言い出した。それでは困るジテはある夜に自分がしてしまった事を隠していたのだが(隣の農家の山羊の柵を酒に酔って車で破壊してしまった事、その拍子に子ヤギを殺してしまった事)を利用しようと思い立つ。その時、慌てていたのだが、チョルスに会った。何故、チョルスがそこにいたのかは知らないが、ひき殺してしまった子ヤギを抱き抱えるチョルスを確かに見た。あの時は、言いつけられると思ったが、チョルスは喋れない。これ幸いと今まで隠していたのだ。
「実は、チョルスがヤギを襲って食べているところを見た。」と、デタラメを言う。
「だからあいつはバケモンなんだ。嘘と思うなら、その農家に聞いてみろ。」何をそこまで?と、思うがジテはとうとう一線を超えてしまう。ジテとすれば、連れてきて大学の研究者達に調べさせてもどこも異常はなく「親の愛、人の愛を知らずに育った戦災孤児」を異常者扱いする情けない奴。と、思われてしまうわけには行かなかった。何よりも、この変な奴にスニを奪われるわけには行かなかった。孤立無援のジテはこうする他なかったのかもしれない。
一方で、チョルスが戦災孤児ではないことは大学の研究者には分かっていた。分かっていた上で、「異常なし」と報告したのだった。平熱が39度。血液検査では測定不能な数値。人間以上の何か。仲間だった、この家の以前の住人の教授は最高の軍人を作るべく、軍からの資金を受けてオオカミと人間のハーフを作ろうとしていたらしい。その、結果が「チョルス」だと見ていた研究者たちにとって、チョルスは「奇跡」だった。そのままを報告したら、秘密を隠そうとする軍人たちによって殺されてしまう。何としても、チョルスを守りたい。そう思ったから、ありのままの報告をしなかった。そして、もう一人。きっとわかっていた人が1人。ジテにヤギを殺された農家のチョン。嘘の証言をしてチョルスを陥れようとしていることが分かったチョンは、その夜ジテを訪ねた。そして「あれは、チョルスがやったんじゃない。もし、チョルスなら柵を飛び越えていたはずだ。でも、柵は壊されていた。死んだヤギも肋骨が折れていただけだ。明日、農場で見せたいものがある。タイヤの痕を残しておいたよ。」と、言ったのだ。これに慌てたジテは、チョンをスコップで殴り倒してしまう。なに食わぬ顔でチョンの家に行き、チョンを外に放置し今度はチョルスのところへ行き、警戒するチョルスに「スニのギターはあの家に隠してある。」と、嘘を言って、チョンの家に向かわせる。チョルスは家に入り込むと、驚き、恐れる住人に向い自分の書いたギターの絵を見せる。真夜中に、必死で探すチョルスに皆恐怖を覚える。そして、騒ぎになっているところにスニを始め、軍人、研究者たちが集まってくる。外に放置されたチョンを見てやっぱり、チョルスの本性はこうだったのか。と、皆んなが息を飲んで見守る中、自分の書いたギターの絵を手に必死で探すチョルス。そこに、スニが。チョルスにゆっくり近づく。
チョルスは絵をスニに翳して、(これを探してるんだけど…)何をしていたか分かったスニは
「ここには無いのよ…。おいで。」と、優しく手を伸ばした。その手を取ろうとチョルスが手を伸ばした瞬間、銃声が鳴った。ジテが暴挙に出たのだ。今度は銃をスニに向けるジテ。

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 「1,2,3で撃つ。」と、ジテ。チョルスが危険を察知している。そして、「1,2,3バァーン!!」
ジテは本当に撃った。チョルスの肩を掠める銃弾。ジテの銃身を必死で抑えながら、「待て」を言い続けるスニ。変わってしまう。変わってしまう。それはダメ。「待て」「待て」その度に、理性を呼び戻されるが、愛するスニがジテに殴られ、倒れ込んだ所を蹴飛ばされたのを見た瞬間。
大きな咆哮を上げて、チョルスオオカミに変わっていた。そして、ジテを襲うチョルスを目にした住人たちは恐怖に陥る。チョルスを愛し、暖かく見守ってきた村の人達。一緒に遊んでくれた子供たち。凍りつく人々の眼差しに居たたまれなくなったのか、チョルスはスニを連れて森に逃げ込む。夜明けになり、捜索隊が山の捜索をしている。そこ声を聞いたスニは追っ手がすぐ近いことを悟ったスニは自分が山を降りて、チョルスが逃げた。と言うから、逃げて。と、チョルスに」言う。「今度、見つかったら殺されちゃう。」と、言っても後を付いてくるチョルス。
「もう、一緒にはいられない。」そう言っても、付いてくるチョルス。
「逃げて!!」必死で命令するスニ。付いてくるチョルス。
「消えてよ!あんたなんか、大ッ嫌い!!」怒るスニの頭を撫でようとした手を振り払われて
逆に頭を撫でて。と、頭を出すチョルス。
思わず、「馬鹿!!逃げてよ!」と、ひっぱいたいてしまうスニ。
「ごめん。ごめんね。」こんな事、本意ではないのに…。


「来ちゃ、だめ。」「戻るのは、私だけなの。」「お願いだから、来ないで。」と、ありったけの心と力で言葉を尽くして言うスニに、チョルスは生まれて初めての言葉を発するのだ。
「行かないで…。」と。ただ、一言。もう、一人は嫌だから。もう、寂しいのは嫌だから。
ただ、好きな人の傍にいたいから。「行かないで…。」と。
もう、涙腺大崩壊です。スニじゃなくても、私が大号泣してしまうくらい、辛くて切ないシーンです。こんな、哀しい別れになるなんて。全力で拒否するスニの背中に、生まれて初めての涙を流すチョルスだった。

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 少し、例えが変かもしれませんが子供の頃、捨て犬を拾って母に許してもらえず、元のところに返してきなさい。と、言われて泣く泣く置きに行ったらその子犬がついてくるんですよね。
「付いてこないで。」と、言っても分かる訳はなく 「クゥーん」と、切なく鳴いて付いてくるんです。そこから離れることもできず、かと言って連れて帰ることもできず…。悲しくて悲しく、母親に泣いて頼んだのを思い出しました。結局、母は許してくれず元の場所に置きに戻ったんでしょうね。私は、しばらくそこを通れなくなりました。もし、死んでたら嫌だな。と、。子供心に、本当に辛かったのを覚えています。話はそれましたが…。

そして、47年の月日が過ぎた現在。その家に1泊することになったスニ。もしかしたら、チョルスが現れるのではないか。と、夜中眠れずに納屋に行くと…チョルスがいた奥の部屋のに明かりが灯っている。願ってはいたけれど…・。まさか。と、戸惑いながら扉を開けると、そこには47年前に別れたそのままの姿のチョルスがいた。そして、家を引き払うときに机の上に置いていったスニの手紙を差し出す。そこには「待ってて。戻ってくるから。」と、書かれていた。
「だから、待っていたの?」うなづくチョルス。そして、器用に復元してあるギター。
おずおずと頭を出すチョルス。「いい子ね。」と、頭をなでて欲しくて。
「おいで。待ては終わり。」手を広げるスニ。2人は抱き合う。美しい歳月の流れだ。
「ーずっと、私を待ってたの?ごめんね。私は好きなものを食べて、好きな服を着てたわ。
結婚もして、子供も産んだ。なのに、あなたは…ごめんね…許して。…私、歳をとったでしょ。髪も真っ白で…。」と、いうスニをまっすぐ見つめるチョルス。そして、
「いいえ。昔のままです。手も口も目も…美しいです。…とても、会いたかったです。」と、言ったのだった。そして、「チョルスが読んでくれるまで読まない」と言っていた本。
チョルスが読んで聞かせてくれている…。まるで、夢のようだった。

 いつもの間のか、小屋で寝てしまっていたスニ。そこにはチョルスの姿は無かった。
明け方の薄暗がりの中で、チョルスの部屋の様子が分かる。
ノートに本。絵…。最後に一目会いたかった。と、思っているスニ。帰りの車の中で役所の担当に、「家は売りません。」そう言って切るスニだった。

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 遠くに車道を望める丘。昔、みんなで良く遊んだ丘だ。
スニはあの頃、ここに雪だるまを作ろう。と、言った。約束だった。その丘に、チョルスは一人たって、スニの車が通るのを見ていた。悲しげというか、物憂げな眼差しで。
その約束を一人果たすチョルスは何故か幸せそうだった…。

この映画は、ファンタジーラブストーリーなんだろうけれど、役者たちが一人一人素晴らしいので荒唐無稽な話であるにも関わらず、リアルに感じる気がする。
ここ数年来の私の中の、大ヒット作。私の号泣ムービーです。

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AwerewolfBoy029-1.jpgパク・ボヨンちゃんも透明感のある女優さんです。