【なぜ肉食批判が受け入れられないのか】

 

<評価基準について>

 

 前回の議論によると、評価者の評価基準は評価者の数であり、プラス評価者の数が多いとプラス評価に、プラス評価者の数が少ないとマイナス評価になるということである。しかし、それはなぜだろうか。また、何を基準に多い少ないの判断がなされるのか。

 ここにはまるで多数決の論理が働いているように思われるが、過半数か否かという基準が常に判定基準になっているとは考えにくい。基準は厳密ではないし、明確でもないからである。そうすると、単なる評価者の数ではなく、評価者のもたらす何かが評価基準であると考える必要があると思われる。

 再び専制主義国家の例で考えてみる。大多数の国民に支持されている専制君主もいるかもしれないが、大多数の国民に支持されていないにもかかわらずプラス評価を受けている専制君主も明らかに存在している。このプラス評価は真のプラス評価ではなく、偽りのプラス評価であると言うべきなのかもしれない。しかし、評価者数が少ないにもかかわらずプラス評価がなされるということは、プラス評価をする評価者が評価者数以外の力を有しているからだと考えざるをえない。

 したがって、これをヴィーガン批判に当てはめると、ヴィーガン批判をする者は、ヴィーガンをマイナス評価する評価者数が多いからヴィーガン批判を批判するのではなく、ヴィーガンをマイナス評価する評価者が評価者数以外の力を獲得するからであるということになる。言い換えると、ヴィーガンをマイナス評価することによって評価者は力を獲得するのである。