<討論その8>

 

参加者:今井氏、佐々木氏、田淵氏、田村氏、平石氏(司会進行)

 

⑼17:47~20:31

平石「もう一回手前に戻しますね。あの、畜産業者の問題で、要するに動画を見て、『おかしいですよね。』って訴えたかったということでいいんですよね、まずはね。動画であげたように、あれが ファーストフード店に並ぶことになるから、それはおかしいということを抗議したかったで、ここは間違いない。違う。」

 

今井「ま、ファーストフード店に限らずなんですよね、私たち。あの…。」

 

平石「その畜産業者に直接おっしゃるのが、一番、まあ筋としてありなのかなと。ましてやその後のファーストフード店とか直接の業者については、またそこに対して働きかけること。それから、それを買うなという風に働きかけて、消費者に働けることは、ちょっと飛躍してるんじゃないかなっていう気もしますね。」

 

田淵「それだから今井さんにアドバイスあるのは、株を買って、株主になって、株主総会に行って、ガンガンやった方がいいですよ。」

 

今井「あ、それもやってます。」

 

田淵「それも無視できないくらい、イーロンマスクぐらいお金持ちになって、そしたら、夢が叶うじゃないですか。」

 

今井「株主とかもやってます。でもあの全てができるわけではなくて。あと活動っていうのは、そもそも活動する人がいろいろ考えてやっていくものなので、あのー私たち周りの方に『こうした方がいい。ああした方がいい。』っていうのは言わないんですよね、実は 。」

 

平石「少なくとも畜産業者に直接的…。」

 

佐々木「どこに訴えるかは、それは…。」

 

今井「それは第一被害者がいるからですね、動物という。」

 

佐々木「どこに訴えるかは、それは団体の自由なんで、僕は全然かまわないと思いますよ、それは。」

 

今井「それはそう、消費者にも訴えるし、そのお店の前でやるのも、そのお店にももっと気づいてもらえますし…。」

 

田村「『言ってない。』は嘘じゃないですか。言っていいんだけど、『言ってないんです。』は、嘘じゃないですか。言ってるので。」

 

今井「団体たちに、あの周りのいろんな団体とか個人とかいるじゃないですか。そういう方たちに、っていう意味ですね。」

 

田村「今、 話戻すと、大元に言わないのはなんでなんですか。」

 

今井「あ、言う場合もあるし、言わない場合もあるんですよ。これがケースバイケースで。今までのそのピータだったら、ピータの活動の中で、やりとりがアメリカでいろいろ してきてるわけですね。で、あの、そういうこととかで、あの、その、一概に 必ず言うわけではないけど、言う場合もあるんですよ。その相手の企業に。 」

 

田村「OK.言う場合もあるけども、今回言わないときが出てくるじゃないですか。僕、一番合理的なのは、その畜産業者に直接訴えるだけで、訴えは実は届くんじゃないか、一番合理的なんじゃないか。あと株を買うんだったら、本当に影響力が持てる ぐらいの株数を持ったときに株を買わないと。結果、今応援してる形になってるから、なんか、あのー、どっちつかずになってないですか。結果応援しちゃってるんで、株を買って。」

 

今井「私たちが持ってる株っていうのは、あのーえっとー、株主総会に出て質問できるようにするためなんですね。なので、それは応援のためではなくて、やっぱり意見を言う場を少しでも多くするために、必要最低限やってます。はい。」


【概 要】

 ①平石氏、田村氏、田淵氏は、ファースト店前で消費者に向かって抗議するというピータの抗議方法を批判

 ②今井氏は、ピータの様々な抗議方法を説明

 

【問題点】

 ①平石氏は、動物搾取の問題を畜産業者の問題に収斂させることによって、消費者を巻き込むピータの抗議方法を批判しているが、国際消費者機構が提唱する消費者の5つの責任(※)や消費者庁が普及や啓発に取り組むエシカル消費やSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」でも主張されているように、消費活動によって引き起こされる問題を製造者の責任に押し付ける主張は事実誤認であると同時に時代錯誤でもあり、消費者にも一定の責任があるので、消費者に対して抗議することは飛躍でも何でもない。

 ②平石氏と田村氏と田淵氏は、ピータの主張方法についての事実を知らずに、主張方法について的外れな意見を述べている。

 ③今井氏の発言に矛盾があると感じた田村氏は、今井氏の発言の真意を理解しようともせずに虚言と断定している。

 ④畜産業者に訴えるのが一番合理的な抗議方法だという主張の根拠を田村氏は全く説明していない。

 

(※)①消費者は商品や価格などの情報に疑問や関心をもつ責任

  ②公正な取引が実現されるように主張し、行動する責任

  ③自分の消費行動が社会(特に弱者)に与える 影響を自覚する責任

  ④自分の消費行動が環境に与える影響を自覚する責任

  ⑤消費者として団結し、連帯する責任

 

【分 析】

 ①「消費者に向かって抗議するというピータの主張方法は非合理的だ」とする主張に合理的な説明がないため、説得力のある建設的議論は生まれなかった。ピータの抗議方法に問題があるという結論をひたすら導き出そうとしている姿勢は、非合理的な感情がその原動力となっているということを示唆している。