<SDGsの12目標への関連について>(つづき)
⑩ 格差の是正
目標10 各国内及び各国間での不平等を削減する
もし経済成長が包摂的でないのであれば、そのような経済成長は貧困削減へ十分に貢献しません。さらに、いくつかの評価指針によると、人々の間での不平等は増加しており、保健と教育サービスを享受するにあたり大きな不均衡が存在しています。
国連人口基金(UNFPA)は、経済の成長や開発の恩恵を享受出来ずに取り残されてしまった脆弱で貧困な人々やコミュニティーに働きかけます。このことは脆弱な女性や少女、何らかの障害を抱えている者、先住のコミュニティーに所属する者を含みます。UNFPAは、これまで手が届かなかった人々へ保健サービスを提供し、男女平等を促進するプログラムをサポートし、性差に基づく差別や暴力を終焉するよう提唱し、脆弱な移民のニーズに対処できるよう努力します。
(国連人口基金東京事務所HPより)
【国連人口基金がSDGsの目標10に関与する理由】
経済的に脆弱なマイノリティを放置したままでは、貧困の撲滅は不可能だということだが、不平等の削減とはまさに人権の問題である。そしてUNFPAが取り組む人権問題はリプロダクティブ・ライツの問題である。したがって、ここでいう保健サービスとはリプロダクティブ・ヘルスに関する保健サービスで、せっけんやタオル、くし、清潔なシーツ、生理用品などをパックにした「衛生キット」の配布や女性のためのプレハブの公衆浴場の建設などがUNFPAが提供する保健サービスなのである。要するに、最も弱い立場にある女性を救うことこそ人口問題の根本的な解決につながると考えていることが分かる。
⑪ 持続可能な街づくり
目標11 包摂的で、安全性、耐久性及び持続可能性のある都市を築く
世界の人口の半数以上は都市部に居住しており、都市部居住者人口は増加傾向にあります。都市部では教育、就労、健康福祉サービスを受ける機会が安定的に供給される傾向にありますが、こうした利益を享受できない若者は非常に多いのです。都市部居住人口の多くはスラムに住み、極度の貧困や排斥と闘っています。
国連人口基金(UNFPA)は、健康福祉サービスへのアクセスと都市スラムでの生活環境を改善することを含む、包摂的な都市作りを推進するようパートナーと取り組みます。UNFPAは都市化していくコミュニティーでの福祉の充実と持続可能性の向上を推奨し、人々のニーズに関するデータ集積を援助します。
【国連人口基金がSDGsの目標11に関与する理由】
人口増加によってますます増大するスラム問題を緩和するために、包摂的で、安全性、耐久性及び持続可能性のある、福祉の充実した都市作りを推進していくことが重要だからというのは表向きの理由で、ますます進行する人口増加と都市化が温室効果ガスの増大のような地球環境に及ぼす影響を低減させることが究極的な課題だからである。
