沼田まほかるさんの作品は、
むーーっちゃ重い!!

今回読んだ、

彼女がその名を知らない鳥たち

予想を裏切らずに、重かったアセアセ

まるでキモさの代表のような中年男、
これでもかと、彼女は罵った。

でも、
この男は、もしかしたら、
人間の奥底の善を集約させた存在
なのかもしれない。

傷みきった彼女を癒すためだけに
存在する男。
それはまるで、母のように、父の
ように、大いなる大地のように、
しかし、
蟻よりも小さな心臓の持ち主。
彼女の良心。
彼女の汚点でもある。
複雑な存在。




この小説を読んでいる途中に、
夫から電話が来た。

「なんやお前、寝てたんか?ごめんな」

そう言われてしまった。

私の心を底まで落としてくれた小説
なのでした。

さて、
このタイトルにある、

「その名を知らない鳥たち」って、

誰のことを指しているのでしょう??

中年男?
「たち」というのだから、複数だね。

読み終わっても、
まほかるワールドから抜けられない。

ちなみに、
「衝撃のミステリー」と裏表紙に
書いてあったけど、
中盤まで読んだら結末は見えちゃった
もんねーw