私は、ちーーーさな不動産屋に
勤めている。
どんだけ小さいかというと、
とても小さい。
事務員二人だけの不動産屋。

以前は、
営業さん二人と事務員さん三人
とかいた時期もあったらしいが、
社長が年をとったせいもあり、
社長が言うには、
「食べるのに不自由しないくらい
 稼げればいい」ということで、
小さな不動産屋なのだ。

てのは建て前で、
社長がパワフルで、人が長続き
しない。というのが一番の理由だ。

私は、まだ勤めてから二年と少し
なんだけど、事務所に来る他店の
営業さんや工務店の人たちに、
しばしば誉められちゃうのだ。

「ここ、どうですか?」と聞かれ、
「社長、いつも機嫌よくしてます」

そう答えると、皆さん感心して
「それはすごい!遊さんすごい!」と
言ってくれる。

だって私、
オレ様なダンナと暮らしているから、
オレ様との付き合い方を、よく
知っているんだもーんニヤリ

ただ、家も仕事も「オレ様相手」は
精神的にきつい時があるけどねアセアセ

いつも、オレ様社長の相手をして
いるけど、今回は、ちょっと憤慨
してますムキー


家のオレ様ダンナは、焼きとり屋を
やってます。
オレ様社長は、たまに
「遊さん、一緒に焼きとり屋行こう」
そう誘ってきます。
もちろん、社長の奥さまも一緒です。

この誘いは、思い切りきっちり断って
ます。
「社長~、店に行ったら私も手伝わな
 あかん状態になるから嫌です!」

オレ様社長は、納得します。

でもまたしばらくすると、
「遊さん、一緒に焼きとり屋行こう」

そいでまた、断る。
社長は、「わかった」と言う。


事務所の上には、社長所有の
ワンルームマンションがある。
たった四室だけどね。

たいてい、近所の大学生とかが
借りてる。
女の子ばかりだ。

新しい子が入居すると、社長は
歓迎会をしたがる。
もちろん、事務員参加の歓迎会だ。
もちろん、社長のおごりだが、
時給は出ないショボーン

今回、ワンルームに住んでいる子が
焼きとり好きということで、
ダンナの焼きとり屋へ行くことに
なった。社長が決めた。

皆の都合を聞いて歓迎会の日を
決めるのは、私の仕事だ。

ダンナの店で歓迎会をすると言わ
れた際、社長には言った。
「わたしは出られませんよー」
社長は「わかってるよ♪」と。

スケジュール合わせの時、
午前中の事務員さん、
お局様にも連絡した。
きっぱり断られた。
「夫が出張で子どもが6時まで
 部活なので、無理」と。

中学生の娘さんが6時まで部活だと、
どうして参加できないんや?

社長にその旨伝えると、
「あの人は、いつもそうや」と。
無理に参加させる気はないらしい。

それなのに、オレ様社長は言った。

「遊さん!遊さんは来なあかんよ!」

ちょっと怒り気味に、
ちょっと大きな声で言われたえーん


やだよー、やだよーゲロー

オレ様社長も、身勝手お局も、
どうにかして!!

当たり前だか、
飲み会から帰ったら、ダンナの
ご飯も作るんだよ。
出かける前に、家で療養している
つわり娘のご飯も準備したいけど、
多分飲み会が始まるのは早いので、
仕事が終わってから、犬の散歩して
ご飯の準備するのは無理。

まぁ、つわり娘は適当に食べてくれ
るだろーけど、問題はダンナ。

私が出かける時は、
絶対にオレ様のご飯は用意しろ的
考え方だからガーンムカムカ

初め決まった歓迎会の日は、
末娘の誕生日の日だった。
その事をオレ様社長に言うと、
無言ですスルーされたびっくり

結局その日は、ワンルームの子の
都合が悪くて流れたけどね。

6月に開催予定。

日にちは、まだ決まっていない。

ヤバいにおいがする。

6月って、結婚記念日がある月だ。

当たりそーやなーブー