Tasmanian Lavandin | forestwalkingのブログ

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2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。

タスマニアでラバンディンが栽培されている
■タスマニアのラバンディン

問題になっているのは、タスマニアでラバンディンが大量に栽培され精油に蒸留されているという。 たいていのラバンディンはカンファー臭いがタスマニアのラバンディンはカンファーの含有量は少なく、真性ラベンダーに近い匂いがするという。 世界の市場に大量に流通しているということだ。確かめてみましょう。 有機農法や天候などの影響もありラベンダーは育ちにくい環境なのだろうか。ラバンディンの方がビジネスライクと判断したのだろうか。 タスマニアの農家に聞かないとわからない。

そもそも農場に真正ラベンダーやラバンディンなどの交配種を栽培するかは農場責任者が決めることだ。政府・行政が口を出す問題ではない。 ラバンディンはフラグランス用途に栽培しているもので悪いことをしているわけではない。 フランスではほとんどラバンディンが栽培されているのでフレンチ・ラベンダーと呼ばれているぐらいた。 消費者がボトルラベルの植物名や成分表を見て判断すること。



■タスマニアのフレンチ・ラベンダー

オーストラリア州政府が発表しているようにタスマニアでは、 フレンチ・ラベンダー (学名, Lavandula spica. 科名, シソ科) の栽培が成功している。畑面積は増加しているという。 今では国際的に出荷している。どの程度の割合で真正ラベンダーが栽培されているかわからない。 気候や土壌がフレンチ・ラベンダーの栽培に適しているようだ。フレンチ・ラベンダーは栽培が容易で採油率が高いので、 農場経営にとっては有利だ。日本にも多く輸入されている。学術名は真正ラベンダーとして差し換えられているかは確認していない。 フレンチ・ラベンダーを栽培しているからといって悪いことをしているわけではない。香料のニーズがある精油が採れる。

フレンチ・ラベンダーというと、日本人にもラベンダー交配種とわかってしまう。 それで、日本向けにラベンダー フランスの販売名を使っている。 イングリッシュ・ラベンダーをフランスで栽培しているように思える。ここちよい響きがあり日本人が買いそうだ。 国内では大手販売店で販売されている。タスマニアのラバンディン農園は広大だ。日本の需要をまかなってしまうのか。



■タスマニアは何処にあるのか

日本ではタスマニアが何処にあるかわからないひとが多い。島全体が国立公園のようなところだ。 都市では古いヨーロッパの町並みが残っている。 イギリス人がオーストラリア移住のときにタスマニアにも人が来たようだ。 タスマニアはオーストラリア大陸の南東に位置する離れ小島ですが、タスマニア州になっている。 独立国家ではない。 島は北海道の8割程度の大きさ。地球的には北海道と反対の位置にある。

離れ小島なので生態系は独特なものがある。生物学的には興味がある地域といえる。



■タスマニアの自然と天候

タスマニア島は日本と同じように四季がはっきり分かれている。 春は涼しく、夏は午後に暖かくなり日照時間も長い。 秋は涼しくなり、冬は空気がとても澄んでいて、高い山の頂上付近では雪景色を見る。 内陸部を除けば気温は冬でも氷点下になることはあまりなく温暖な気候が特徴。

平地での真夏の最高気温の平均は25-26度、真冬の最低気温は5-6度、天気がよければ真冬でも気温は15度程度まで上がります。 ただし、天気の変化の激しいことが大きな特徴です。  いうまでもないが、タスマニアの自然は驚くばかりで、タスマニアの自然を堪能すべきなのだ。 ホバートに着いてから旅に出る。



■タスマニアで真正ラベンダーが育つか

フランスのラベンダー栽培地を見ると乾燥地で石ころだらけの土地だ。斜面なので、更に水はけがよい。 通常の野菜が栽培できないような土地でラベンダーが栽培されている。 しかし、タスマニアのラベンダー畑の写真を見ると湿地のようだ。石ころが見えず更に平地だ。

無農薬ではなく有機栽培で、タスマニアの自然の中で真正ラベンダー (Lavandula angustifolia) が効率的に育つのか。 真正ラベンダーはフランスでもアルペンに近い標高800メートルの所で野生しているという。 職人のような蒸留技術が必要だ。天候、土壌の環境が真正ラベンダーをはぐくむのか。 タスマニアのラベンダーはフランスの真正ラベンダーとは違うものではないのか。 違うものであれば、そのように表示して販売すればよいと思う。 真正ラベンダーとしてラベル表示するから疑われるのではないだろうか。



■タスマニアの観光農園

タスマニア州のナボウラ Nabowla の Bridestowe Lavender Estate は観光農園になっている。 12月と1月にはキレイな花が満開になる。タスマニアのラベンダー農園では経済効率を重視している。 真正ラベンダーを栽培しているのでは利益が上がらないという。タスマニアのラベンダー栽培農場は多くない。 ここは、見渡す限りの265エイカーの農場がある。90年間、ラベンダーを栽培しているという。 しかし、前の農場オーナーはこの農園を売り払い新しい所有者はシドニーに住んでいる。 他人にまかせて観光農園になっているようだ。良質なラベンダーは栽培されていないかもしれない。 広い農地の一部にイングリッシュ・ラベンダーが栽培され観光客に見せているのかもしれない。 ビジネスなので農園全体で栽培効率の悪いイングリッシュ・ラベンダーを栽培しているわけがない。 噂は本当だろうか。



■タスマニアのラベンダーが入荷しにくい

詳しい理由はわかりませんが、タスマニアのラベンダーが入荷しにくいようだ。 そもそもラバンディンを栽培しているので、タスマニアの真正ラベンダーはないはずだ。 タスマニアのラベンダー栽培にはいろいろな事情があるようで、日本には聞こえてこない。 よい品質の製品ができないのかもしれない。 毎年のように精油が採れるわけではない。



■タスマニアのラバンディンの市場

ヨーロッパでもラバンディンの農場が多い。ラバンディンは品質が劣り好まれない。しかし、生育は容易なので大量に栽培されている。 タスマニアのラバンディンにも市場がある。

真正あるいは野生のラベンダーは大量に生産されない。市場のニーズを満たすために、真正ラベンダーを水増しする。 単なる溶剤で水増しするわけではなく、ラバンディンで水増しするとわからないという。 多少カンファー臭が残る程度だ。