本当のアロマテラピー | forestwalkingのブログ

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2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。

■伝統医療からヒーリング医学

医学部では伝統医療を教えないし、医師国家試験にも出題されない。忘れ去られてしまったのか。 今では読める文献を探すこともできない。聖書やコーランに書かれていることを読めというのか。 今では江戸時代のように町医者の漢方医を見ない。薬剤師国家試験にもアロマテラピー精油は出題されない。 薬学では生薬といって植物学はやっていたものだ。アロマテラピストは日陰者にされてしまった。 それで本当のアロマテラピーを復活させることにした。しかも科学的アロマテラピーを作る。

伝統医療は錬金術のときは花だったようだ。西洋医学の発展で、伝統医療は民間医療とさげすまれ片隅に押しやられてしまった。 アロマテラピーの精油は錬金術の時代に水蒸気蒸留法が開発されて大量生産できるようになった。 化学合成が出来ないときに、植物が体内で生合成された精油を利用することが望ましい。 現在でも基本の考え方は変わっていない。 しかし、大量生産ではないが精油蒸留法はかなり古い時代・紀元前から知られていたことだ。 植物の葉の油胞を見たことがあると思う。その油が人間の健康維持、病気治療に役立つと考えたのだ。 それを大量に生産できる方法の開発も必要だったのだ。

西洋医学は、診断技術、外科手術に目覚しい発展があった。脳を輪切りにして毛細血管まで画像診断するという。 それで、患者本人の医療はフィニッシュするのか。生きて病院から退院できるというのか。 患者は借金地獄になり抗がん剤で疲れ果てて死んでいく。生活習慣病の先に多くの病気が待っていることに気がつかない。 最近では認知症が死の病いになって治療法はなく、介護ができない患者を精神科閉鎖病棟に長期入院させようとする。 首から上の健康を保つことができないのだ。西洋医学の欠点なのかもしれない。 確かに、認知症は精神病のひとつになるが、行政は追いつかず認知症患者に抗精神薬を処方しても保険が適用されない。 重度の患者は介護施設、病院、家庭介護もみはなされ、行き場がなくなっている。

自分の体の健康は自分で管理するセルフメディケーションの考えも広がってきた。 このような時に、体と精神を癒すヒーリングが必要になってきた。 これを伝統医療ともいうが、伝統的なものではなく、ヒーリング医学とよんでよいか。 ヒーリングの先に免疫機能向上で、病気にならない体力作りが必要なのだ。 人間は高度な免疫機能が備わっている。これを鍛えなおそう。 この考えは、古い植物療法ではなく、新しい医学として認識されてきている。


■薬理学と免疫学の結合

ヒーリングの医学的メカニズムは神経薬理学的に解明されてきた。副交感神経の役割もわかってきた。 そのヒーリング効果が免疫システムを活性化することもわかってきた。 その達成されたホメオスタシスの結果として病気になりにくい体質をつくることができるようになった。 アルツハイマー型認知症になりにくい免疫活性の体質をつくろう。死ぬまで歩けるようにしよう。 がんで無抵抗に死んでいくより、がんになりにくい体質を構築したほうがリーズナブルでないか。 保険費用としても個人的にも費用対効果的にも正しい意見だ。その技術的方法論としてアロマテラピーがある。


■アロマテラピーの本質を忘れたイギリス・アロマ

もともと、イギリスの薬草学は占星術やタロット占い程度のものだった。インドのアーユルベーダーの方が世界最先端だった。 イギリスにも医者はいたが占星術で患者の治療を行うありさまだった。 その中で20世紀になって、フランスのアロマテラピーが伝わったが、イギリスでは雑貨品の精油を販売したり、 全身に1%希釈の精油を塗布したり、美容目的になってしまった。 精油屋はたばこ屋と同じだ。同じように発がん性がある。 そのイギリスのアロマテラピーが、そのまま日本に伝わった。 ロンドンのアロマスクールの先生が日本で大先生になってしまった。美容師が先生になったようだ。 そのテキストを真似て日本アロマ環境協会 (AEAJ) ができた。アロマテラピストは美容師なのか。 大きな宣伝広告で資格試験の受験生を集める。資格試験により何かメリットがあるのか。 明確ではない。中には複数の団体からアロマテラピスト資格を得るものがいる。行き様が長けているようにみえる。 民間資格は一定範囲しか効力がないことを知っている。複数であれば、それだけ仕事の範囲が広がるという計算だ。 スクールは受講が増えて利益が得られる。

イギリスに続き日本では、アロマテラピーの本質を忘れてしまった。同じような精油を売る店が日本中にはびこった。 ネットワークビジネスになりはて、カネの亡者になり精油を売ろうとする。 代理店の下に代理店を作り製品は移るが、最終消費者が買うわけではない。ひところの日本の不動産業界みたいになった。 米国のヤングリビングが始めたのがきっかけになったのか。 いずれはバブルははじける。本質的な意味をもたないアロマテラピーはいらない。 消費者は精油ばかり買っているわけではない。他に欲しい物があれば買う。


■古ぼけたアロマテラピーの現実を直視

精油には多くの化学成分が混合されているのが幸いしていることもあります。 相乗効果やクウェンチング効果により精油はトータルで独特な生理効果をかもし出し、 人の健康のベニフィットになってきました。 植物はただ臭いのに、蒸留精油の芳香はベニフィットでした。錬金術の成功秘話になりました。 長い歴史の中で精油が必要でなければ誰も見向きしなかったでしょう。

精油は植物体に存在している状態に比べて、蒸留されて高度に濃縮されているので、 精油の原油を皮膚に塗布することや専門家の指導なしに経口摂取することは危険ですが、 精油の毒性評価としては不可能ではありません。 1960年代までは精油を植物油に希釈して施術に用いることはありませんでした。 当時のひとはエッセンシャルオイルが植物生命のエキスを含んでいると考え、 精油 (Essential oil) という錬金術のような名前をつけたという。 植物の生命のエキスが濃縮されたものは、細胞内の油成分の一部を取り出したにすぎません。 今では、精油という言葉に意味がありません。 精油製造法の中心である水蒸気蒸留法は西暦1000年ごろに開発されたものを、 安全な精油が採れるので現代でも使っています。水ほど安全な物質はありません。 それ以上の蒸留法が開発されていないのが現実です。 アロマテラピーはアラピアで発展しましたが、今では西洋科学の影に隠れてしまいました。


■本当のアロマテラピーはあるのか

日本ではアロマテラピーは非合法に近い。非合法というと、第二次世界大戦中のフランスのレジスタンスを思いだす。 別に悪いことをやっているわけではなく、むしろ歴史上正しいことをやっているのかも知れない。その時はだれも判断できない。 多くの国民が成人病と診断されているが、成人病の延長上にがんや認知症がある。 強い抗がん剤で患者を死なせてはいないか。それ以外の治療法はないのか。そして西洋医学は生きている人間の尊厳を守れるのか。 中世の施療院のような医療施設はないのか。 現代の西洋医学はめざましく発展したが、欠けている面もたくさんあるのが現状だ。

イギリスでも日本でもテラピーというから医療かと思うがサービス業だ。親の肩を揉む子供と同じ扱いだ。親から小遣いがもらえる。 アロマテラピストも料金を頂くが業ではないという。難しい論理展開をするものだ。 アロマテラピーは法律で定義されていない。業者がかってにアロマテラピーといっているだけだ。 アロマテラピストはかってに名乗り医者は迷惑しているといわれる。 関連法規はないので精油は単なる雑貨物扱いだ。最終的に雑貨品になっているだけだ。 ろうそくやお線香のようなものだ。それでアロマテラピーはやりたい放題と無政府主義者になってしまう者もいた。

アロマテラピーは医療ではない。医師がアロマテラピーを実施しても医療ではない。 日本の病院では保険が適用されないので医療ではないのであろう。医師が雑貨品の精油を使い医療活動をしているとは考えられない。 患者のカルテ・診療記録にアロマテラピーについて書かれたことがあるというのか。 西洋では本草学からアロマテラピーに発展している。明治以降はドイツの医学が日本に入り、その後は米国の医学が日本に入ってきた。 そのために、日本の大学ではアロマテラピーを知らなかった。 原因としては江戸時代以前の日本には西洋の本草学の歴史はなかった。医療に入り込む歴史的経緯はなかった。

医療従事者が今になって急にアロマ「セラピー」といっても法律が追いつかないし、医学教育も追いつかない。 「セラピー」というところが面白い。施術は長年の訓練が必要だ。医療従事者で訓練された者はいるのか。 その点で日本では、アロマテラピーは今後とも医療施術法として認知はされないだろう。単なる民間治療法になる。 アロマテラピーで使う精油を医薬品承認申請してもデータがそろわないので受理もされない。 医薬品医療機器総合機構の受付で門前払いになるだろう。申請書が受理されないので、申請されたことにならないのだ。 面倒な仕事はしないのが行政で、精油の医薬品該当性は議論もされないだろう。 その理由として、 精油に含まれているすべての化学成分の構造が明らかになっているわけではない。精油の規格が一定しているわけではない。 蒸留条件、土壌、天候に左右されて成分濃度が一定しない。流通にブローカーが介在しているので品質保証ができない。 日本や米国では社会や行政の仕組みがアロマテラピーを受け入れないのだ。

国内民間資格アロマテラピストを教育しているスクールでは、アロマテラピストに責任放棄の考え方を教えています。 クライエントの自己責任の上に施術するという。 その前に、安全に精油の施術を実施できる能力・技術を教育する必要があるのです。 今までのアロマテラピスト教育は間違っていたのです。 更に精油販売員・インストラクターにも団体会員の損害保険を掛けさせます。これは必要であるのでしょうか。 外科医でも損害保険に入っているので当然のことですが、アロマテラピストはそれほどリスクの高い施術をやっているのだろうか。 エステティックサロンでも問題は生じていました。それがアロマテラピーサロンに及んでくるのでしょう。


■本当のアロマテラピーに帰ろう

フランスではアロマテラピーは医療行為として医師が行う。 精油も日本の漢方のような扱いになっている。医薬品として薬剤師が扱うことになっている。 面白いことにフランスでは、精油の製造工場はGMP適用になっているという。 医薬品の製造基準にしたがって製造され品質管理されている。 日本では古のアロマテラピーの概念はあるが、西洋医学の歴史が進んでしまったのだ。 日本ではアロマテラピーのことごとくは科学的ではないと判断されている。日本人は古来の西洋の伝統医学に興味を示さない国民だ。

しかし、本当のアロマテラピーを振り返れば真実がわかるかもしれない。 日本ではフランスの精油を輸入してアロマテラピーを実践しているという。 フランスの医薬品である精油をそのまま日本には輸入できない。その製品が日本で医薬品として承認・認可されていない。 精油の輸入販売は法律違反になるという。 そのために、精油が日本に輸入されたときに雑貨品になってしまうという。 行政はアロマテラピストの呼称を止めさせようとしている。 アロマテラピストは芳香療法を行う医師の意味なので使えないという。 アロマテラピストはまるで黒魔術師のような扱いだ。世の中に不安定をもたらす人間ということだろうか。

西洋医学も限界が見えてきた。認知症の治療ができない。がん患者の心のケアも欠かせない。 このような医療にアロマテラピーを応用しようとしている。 精神疾患はアロマテラピーが得意な領域だ。精油でがん細胞を死滅させることはできない。正常細胞も損傷してしまう。 精神病の治療に精油が使われてきた医学研究の文献もある。 更に、病気ではない癒しのリラックスに応用されている。癒しとかリラックス改善も医療行為になるので難しいところもある。 アロマテラピストが自立することができるような社会人研修システムを作る必要もあるだろう。

本当のアロマテラピーとは科学的なアロマテラピーのことだ。科学的アロマテラピーは確立されるだろうか。 脳の仕組みもわかっていない。心の癒しもわかっていない。人間の心の問題を科学的に解明することは簡単ではない。 それで科学的アロマテラピーは遠い目的にすぎない。アロマテラピストが医師法・薬事法違反といわれても甘んじて受けよう。 所詮、科学的にわからない医療領域を施術していることになる。 がんの終末ケアといっても科学的根拠があるわけではない。数少ない臨床報告があるにすぎない。 アロマテラピストは黒魔術師といわれても甘んじて受けよう。

日本と米国は同じタイプの西洋医学を志向している。日本の医者は医療技術を米国から学んでいる。 米国でアロマテラピー施術を学んできた医者はいないのだ。 フランスのアロマテラピーが本当のアロマテラピーであるかは確かではない。 アロマテラピーの造語をフランス人が作ったから、それでフランスのアロマが正統派であるとは限らない。 フランスのアロマテラピーは全体的に日本では医療とはみなされないレベルなのだ。 フランスではアロマテラピー精油の規格標準は1900年頃の法律によっているという。 そのために、日本でアロマテラピーを実施するには、本当の科学的アロマテラピーを作り上げる必要があると思う。


■だれが Real Aromatherapy を再出現させるのか

ガットフォセもポイントのひとだった。ガットフォセが本を書いていた。 それがなくなっていたので、ティスランドがパリの古本屋で探し当てたと言う。 その本のタイトルがアロマテラピーだった。ガットフォセということだった。 ガットフォセの本は当時は誰も注目しなかったようだ。 ティスランドはフランス語で書かれていたものを英語に翻訳した世の中に紹介した。 誰がアロマテラピーという造語を作ったのか。 そもそもはアロマテラピーは歴史の日陰者だったのか。だれも返りみず、古本屋の片隅で買い手を待っていたのか。 現代の日本でアロマテラピーの本を書く人はいるのか。資格団体が多くなりテキストが売れている。これは文献とはよばない。 アルツハイマー型認知症にローズマリーが効くというエビデンスが出てきた。補完代替医療として広まっている。 アロマテラピーでは医学部の教授になる必要はないのだ。アロマテラピーの歴史の塵を払いのける仕事が必要なのだ。

西洋では僧院があり多くの僧がラテン語の文献を読んでいたという。ラテン語にさかのぼれば日本人で読める人はすくない。 英語やドイツ語でかかれているもので読むしかないのだろう。日本語での文献はほとんどない。 ロバート・ティスランド著の芳香療法の本はよく読まれている。

資格試験が商売になってアロマテラピストを多く育成しても行政がアロマテラピストの呼称を禁止するという。 アロマテラピストが少ないときは問題にならないが、数多くのアロマテラピストが出てくると社会問題になってくる。 資格商売の限界点ということだ。 資格試験をやっている団体は説明ができるのだろうか。はじめから医学部に入学して医師の資格を取った方が確実ではないのか。 日本では伝統医療では生活は出来ないでしょう。


■アロマテラピーの科学

アロマテラピーは科学です。科学的にアロマテラピーを再編集、再構築できます。フランスでは医療として制度の中に存在しています。 臨床データも蓄積されています。日本では精油は雑貨の扱いなので、医療ではありません。 クリーム、ローションのような化粧品ほどの信頼性もないのです。そもそもは、人体の皮膚に塗布できないものです。 アロマテラピストにより、クライエントの自己責任によりサービス行為をするという。本来のサービスになっていません。 健康被害の保障がないのにサービスを受けることはありません。まずは、アロマテラピーを科学的な手技に確立する必要があります。 精油の化学を確立する必要もあります。法律で定められないときは業界標準を作るべきでしょう。 クライエントが安心してアロマテラピストの精油による施術を受けられるようにすることが先決なのです。


以上は、2013年の暮れに突然この世を去られた、藤田忠男博士の以下のサイトから転載したものです。

http://www.forestwalking.com/aromatherapy.html