先週、7月31日付で、2年4ヶ月お世話になった職場を、
感謝感謝のうちに退職いたしました。
東日本大震災があり、長野へ母子だけで避難し、
福島の仕事をあきらめ、長野で再就職しました。
長女は長野で出産したので、幼児と小学生の息子を抱えて
夫も実家もそばにいないなかでのフルタイムの仕事でしたが、
理解ある職場と、心のあったかーい地域の方々に支えられて、
そして何より家族に支えられて、
なんとか両立してこれました。
これまで、民間企業でしか働いたことがありませんでしたが、
地方自治体の組織という新しい職場文化で
地域の方々と深くかかわれる仕事内容で
私自身、大変勉強をさせていただき、
視野も広げることができたのではないかと
この仕事に出会え、与えられたことに本当に感謝しています。
その仕事の中で、一番印象に残っている出来事を紹介したいと思います。
その前に、ちょっと私の話を・・・
私は、福島時代、ゴスペルサークルで10年活動していました。
ゴスペルに出会ったのは、アメリカ留学時代なので、
ゴスペルを歌ってきたのは、10年以上になります。
ゴスペルとはアメリカの黒人奴隷時代に黒人教会で生まれた音楽で
「God(神)+Spell(言葉)= Gospel(福音)」から来ています。
過酷で理不尽な奴隷生活を送らされていた黒人の方々が
毎週日曜日、キリスト教会に集い、
神様への感謝と明日への希望を歌にして祈り、
捧げていたことが、ルーツです。
うらみごとではなく、
「感謝」と「希望」を歌う。
これが、ゴスペルの力ではないかと常々感じています。
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私の元職場には、地域の方々が気軽に集まるのですが、
夕方になると、近所の中学生がいっぱいやってきます。
英語が得意な私は
「Hello! How was your day?」
なんて、英語で話しかけて、ショートレッスンしたりして、
仲良くなっていました。
毎年秋に地域の文化祭が職場で開催されるのですが、
仲良くなった中学生に声をかけたところ、
先生も誘って友達数人と
ステージ発表会に出演してくれることになりました。
曲目はゴスペルソングの中でも最も有名な曲のひとつ
「Oh! Happy Day!」
ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画「天使にラブソングを 2」で
高校生たちが歌った、あの曲です。
毎年、地元の小中学校が先生の引率で出演してくれる以外は、
ほとんど年配者の方々の発表なので、
若者の参加に関係者は喜び、期待を寄せていました。
ところが・・・・・です。
文化祭の数週間前、その中学校に通うある生徒が交通事故で亡くなってしまったんです。
面識のない私ですら、とてもショックだったので、
ご家族、生徒たち、先生方、その子をよく知る地域の方々
どんなに悲しんでおられるか・・・
その悲しみを思ったら、心がつぶれそうでした。
中学生有志の出演も、ムリかもしれないね、と
職場では話していました。
しかし、ある日の夕方、
「大須賀さん!!ぼくたち、文化祭予定通り出るんで、よろしくお願いします!」
と、とっても元気な声で窓口に来てくれました。
「参加人数はちょっと減りますけど・・・」
そして、文化祭当日。
中学生有志のステージ発表。
他の団体はすべて、団体紹介は司会者が読み上げていましたが、
彼らは、自分たちでマイクをもって、ステージにあがりました。
「ぼくたちは、大切な仲間を失いました。
とても悲しい出来事で、大きなショックを受けました。
そんな中、この文化祭にぼくたちは出演するのかどうか、
仲間たちと話し合いました。
こんな出来事があって
『Oh! Happy Day!』という曲を歌っていいのか。
ぼくたちは悩みました。
歌うべきではない、出演はやめよう、という意見もありました。
でも、ぼくたちは、この出来事を通して、
家族がいること
仲間がいること
学校で勉強ができること
仲間とあそべること
そんな当たり前だと思っていたことが、
どんなにありがたいかに気づきました。
だから、ぼくたちは、
今日、ここで
『Oh! Happy Day!』を
歌います!」
そう言って、彼らは歌いはじめました。
音響担当でステージ袖にいて見守っていた私は、
涙が出て、涙が出て
とまりませんでした。
ああ、この子たちは、絶対大丈夫だ。
この先、長い人生のなかで
いろんな困難に出会っても、
いまの「ある」に目を向けて
もうすでに受け取っているしあわせに気づき、
「I am HAPPY」(私はしあわせ)の生き方ができる。
ちゃんと、ゴスペルのメッセージを受け取っている。
なんて、素敵な子どもたちなのだろう。
感動のステージでした。
私たちは、つい「ない」ものばかりを数えてしまい、
お金がないから、しあわせになれない
時間がないから、しあわせになれない
健康に不安があるから、しあわせになれない
あの人が私の思うように行動してくれないから、私はしあわせになれない
あの人があんなことを言うから、しあわせになれない
そんな不満や文句をいっぱい言ってしまいます。
でも、この大切な仲間を失ってしまった中学生たちや
奴隷として過酷な労働を強いられていたり
基本的な人権も認められなかったあの時代の黒人の方々は
「ある」ものに目を向けて、感謝と希望を歌いました。
しあわせな時に「Oh! Happy Day!」と歌うことは
だれにでもできること。
そうでないときに、この歌が歌えるか。
そこに、生きる力が問われているのだと、
中学生たちに教えていただいた、出来事でした。
「わたしがわたしにしあわせ魔法をかける お茶会」を企画中です。
・しあわせになることを自分にゆるしたい
・うまくいかないパターンから抜け出したい
・今の自分を好きになりたい、受け入れたい
・大須賀由美と女性のしあわせや豊かさについて、語り合いたい
「変わりたい!」と願う、女性の方対象です。
詳細が決まりましたら、ブログでお知らせいたします。
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