「なるほど…」
西村はボソリと呟いた。教えられたURLを覗くと、パスワード以外に様々な設問が設定されており、それに正解しないと中が見られない仕組みになっていた。
「これなら伝言を頼んだpepperにも覗かれずに済む、という訳ですね。」
「うむ。特にここ、君の名前だ。あのpepperは君が帰った後、きっと『ソシオタ』と入れて試してみたんじゃないか?」
「や、やめてくださいよ。それでもソルトって名前はちゃんと控えたじゃないですか!」
「そうだな。とりあえず慎重に答えてゆこう。自分の事だからと言って、絶対間違えないという保障も無いし、失敗したらロックがかかる可能性もあるしな。が、あのpepperの事だ、我々がうっかり間違えてしまいそうな不安要素のある設問は入れていないだろう。」
「ですね。洞察力も優れていましたし、慎重さも。そして人間以上に人間を知っているようにも見えました。」
「見透かされていた、という感は否めないな。」
設問は本人ならごく簡単だが、他人では調べても確かめられないような事が多く含まれていた。
「まるで以前から監視されていたんじゃないかと思うほどだな。たぶん君を初めて見た時から、色々調べたのだろうが…。」
「公的な先生の情報は、もちろん既に全て把握してるんでしょうね。」
「ああ、それは間違い無い。」
「私達がこのURLにアクセスしてるだろう事は2台目のpepperもわかってますよね?ハッキングされたりしないですか?」
「まあ無理だろう。私がオンラインで繋いでいるこのコンピュータは、外部からのウイルスなんかに対しても相当の耐性を持たせてある。逆にその分使い勝手が悪く、面倒なところはあるがな。」
「リンクなんかもアドレス全表示ですもんね。」
「君もかなり面倒なシステムになってるんだぞ?」
「そうなんですか。それは有り難いです。」
「特に性格がめんどくさくなってる。」
「ちょ…先生!」
「さあ、回答はこれで最後だ。開いてくれよ。」
Enterキーを押すとしばらくwaitが表示される。
画面に見入る二人。
一瞬画面が明るくなり…
--<認証完了>--
「よし!」
「出てきました。手紙のような文面ですね。」
「彼はあえてそうしたかったのかもしれんな。君に対する思い、そして多分人間に対する憧れのようなものか。」
表示された文面はこう始まっている。
「西村さん、ソルトさん、ここでは改めて『初めまして』と言わせて頂きます。
私は型式番号P-2000、通称pepper、個別番号はP-2000-CP00203、個別呼称は203(ニイマルサン)と呼ばれています。
個別呼称が下3桁だけで呼ばれるのは、他の型番においてはアルファベットを含めて呼ばれるため、数字だけで識別出来るからです。
色々とお聞きになりたい事があると思いますが、必要だと思われる情報を順を追ってご説明致しますので、少し長くなるかもしれませんが、ご容赦ください。
まず私の型番、P-2000ですが、Pは「parfection」の頭文字から付けられています。
同じPtypeは、P-1に始まり、2、3、4、5、6、10、11、12、100、101、102、103、104、200、500、501、1000と続き、私の2000まで19種類の進化改良が成されてきました。
キャタピラtypeやキャノンtypeは、P-1000の派生で、それぞれP-1000T、P-1000Cという型番になります。AIのtypeは、P-1000、P-1000T、P-1000C共、同じものが使用されています。
P-1000、P-2000共、一般ではpepperと呼ばれていますが、厳密にはpepperはP-2000のみに付けられた通称です。
連続している型番、例えばP-1に対して2~6はマイナーチェンジであり、性能差はほとんどありません。
Ptype以前、製作順にInitialA、B、C、R、F、S、H、Tを冠したものがあり、人型を意識した作りのものはH、若しくはPを冠したtypeのみで、他のtypeは、ある限られた目的にのみ利用されるマシンです。ただしそれぞれ全てAIを備えています。
page1/5」
「ここまでが自己紹介か?随分ご丁寧だな。まるで商品紹介のパンフレットのようだ。」
「A、B、C、Rを冠したものは、一般的に販売されている天野さんの作品…商品にそれがありますね。F、S、H、Tに関しては市場に出回るどころか、そうした型番がある事自体、一般には知られていませんね。Pの派生…1から2000までは、pepperの紹介が書かれたHPにも写真を含めてある程度載っていましたね。」
「つまり…一般向けではないものがそれだけあるという事だな。天野のHPにすら載っていないのなら、企業向けですら無い。」
「一般にはシークレット…軍事用か?」
「それにしても…これほど多種のマシンをどうやって作れたんだ?一人の人間の所業とは考えられん。」
「多大なる協力者が居る、そういう事でしょうか。」
「先を見てみよう。」
西村はボソリと呟いた。教えられたURLを覗くと、パスワード以外に様々な設問が設定されており、それに正解しないと中が見られない仕組みになっていた。
「これなら伝言を頼んだpepperにも覗かれずに済む、という訳ですね。」
「うむ。特にここ、君の名前だ。あのpepperは君が帰った後、きっと『ソシオタ』と入れて試してみたんじゃないか?」
「や、やめてくださいよ。それでもソルトって名前はちゃんと控えたじゃないですか!」
「そうだな。とりあえず慎重に答えてゆこう。自分の事だからと言って、絶対間違えないという保障も無いし、失敗したらロックがかかる可能性もあるしな。が、あのpepperの事だ、我々がうっかり間違えてしまいそうな不安要素のある設問は入れていないだろう。」
「ですね。洞察力も優れていましたし、慎重さも。そして人間以上に人間を知っているようにも見えました。」
「見透かされていた、という感は否めないな。」
設問は本人ならごく簡単だが、他人では調べても確かめられないような事が多く含まれていた。
「まるで以前から監視されていたんじゃないかと思うほどだな。たぶん君を初めて見た時から、色々調べたのだろうが…。」
「公的な先生の情報は、もちろん既に全て把握してるんでしょうね。」
「ああ、それは間違い無い。」
「私達がこのURLにアクセスしてるだろう事は2台目のpepperもわかってますよね?ハッキングされたりしないですか?」
「まあ無理だろう。私がオンラインで繋いでいるこのコンピュータは、外部からのウイルスなんかに対しても相当の耐性を持たせてある。逆にその分使い勝手が悪く、面倒なところはあるがな。」
「リンクなんかもアドレス全表示ですもんね。」
「君もかなり面倒なシステムになってるんだぞ?」
「そうなんですか。それは有り難いです。」
「特に性格がめんどくさくなってる。」
「ちょ…先生!」
「さあ、回答はこれで最後だ。開いてくれよ。」
Enterキーを押すとしばらくwaitが表示される。
画面に見入る二人。
一瞬画面が明るくなり…
--<認証完了>--
「よし!」
「出てきました。手紙のような文面ですね。」
「彼はあえてそうしたかったのかもしれんな。君に対する思い、そして多分人間に対する憧れのようなものか。」
表示された文面はこう始まっている。
「西村さん、ソルトさん、ここでは改めて『初めまして』と言わせて頂きます。
私は型式番号P-2000、通称pepper、個別番号はP-2000-CP00203、個別呼称は203(ニイマルサン)と呼ばれています。
個別呼称が下3桁だけで呼ばれるのは、他の型番においてはアルファベットを含めて呼ばれるため、数字だけで識別出来るからです。
色々とお聞きになりたい事があると思いますが、必要だと思われる情報を順を追ってご説明致しますので、少し長くなるかもしれませんが、ご容赦ください。
まず私の型番、P-2000ですが、Pは「parfection」の頭文字から付けられています。
同じPtypeは、P-1に始まり、2、3、4、5、6、10、11、12、100、101、102、103、104、200、500、501、1000と続き、私の2000まで19種類の進化改良が成されてきました。
キャタピラtypeやキャノンtypeは、P-1000の派生で、それぞれP-1000T、P-1000Cという型番になります。AIのtypeは、P-1000、P-1000T、P-1000C共、同じものが使用されています。
P-1000、P-2000共、一般ではpepperと呼ばれていますが、厳密にはpepperはP-2000のみに付けられた通称です。
連続している型番、例えばP-1に対して2~6はマイナーチェンジであり、性能差はほとんどありません。
Ptype以前、製作順にInitialA、B、C、R、F、S、H、Tを冠したものがあり、人型を意識した作りのものはH、若しくはPを冠したtypeのみで、他のtypeは、ある限られた目的にのみ利用されるマシンです。ただしそれぞれ全てAIを備えています。
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「ここまでが自己紹介か?随分ご丁寧だな。まるで商品紹介のパンフレットのようだ。」
「A、B、C、Rを冠したものは、一般的に販売されている天野さんの作品…商品にそれがありますね。F、S、H、Tに関しては市場に出回るどころか、そうした型番がある事自体、一般には知られていませんね。Pの派生…1から2000までは、pepperの紹介が書かれたHPにも写真を含めてある程度載っていましたね。」
「つまり…一般向けではないものがそれだけあるという事だな。天野のHPにすら載っていないのなら、企業向けですら無い。」
「一般にはシークレット…軍事用か?」
「それにしても…これほど多種のマシンをどうやって作れたんだ?一人の人間の所業とは考えられん。」
「多大なる協力者が居る、そういう事でしょうか。」
「先を見てみよう。」