10人に大好きと言ってもらえても
たった1人に憎いと言われれば
そっちの方ばかりを気に病んでてしまうのはどうしてでしょう。
やさしい言葉には、人の心を解きほぐして自由にする力があるけれど、
とても時間がかかります。
だけど悪意の満ちた言葉には、ほんの少しでその人の世界を真っ暗にする力があります。
すべての声に耳を塞ぐことは出来ません。
「ひどいこと言わないで」
と言っても、他人の言葉を制限することなんて出来ません。
だったらせめて。
それならせめて、自分がもらったたくさんのやさしい言葉たちを無碍にせず、
ひとつひとつ大切に心の中に閉まっておこうと思います。
そして辛い時にはそっとそれらを取り出して、
感謝の気持ちを思い出したいです。
ことばはこわいです。
口にした瞬間、自分からは離れ、
誰かの中へ入り込みます。
だからこそ、自分が紡ぐそれらは、いつもやさしいものでありたいです。