私の父なんですが。


酔うと時たま柔道の技をかけてくるおかしなオジさんです。

女子高生に。

狂ってるじゃん。

今はおじいちゃんです👴

らっきょうみたいな見た目になってしまいました。


高校卒業後、短大に進学した私は『合気道部』を発見しました。

近くの大学との合同サークルです。


『ただで強くなれるかも』


と思って入部しました。

合気道部はいわゆるサークルという優しく楽しいものではなく、ガチの武道部でした。


夏合宿は4泊5日の投げたり投げられたりの技のかけ合いを8時間ほど。

朝ごはんを食べずに起きたら3キロランニングが当たり前でした。


『グリークラブに入って歌を歌ってた方が楽しかったかもなあ。』


と後悔しましたが、卒業する頃には奇跡的に黒帯をゲットする事が出来ました。


黒帯取得後、実家に帰省した時、

また酔った父親が柔道の技をかけてきました。


『俺はなあ、自衛隊での柔道の成績が良かったんだ〜。』


やかましいわ。

いつまでも過去の栄光に縋る雑魚め。

私を今までと同じか弱き女と思うなよ。


と本気で、ガチの護身術を披露しました。

手加減なしの関節技です。

折る気でいきました。


しかし敵もなかなかのもの、

私を本気で締め上げて来ました。

関節技が相当痛かったのでしょう。

大人の男が女子大生(卒)にガチの寝技をかけて来ます。

エロな要素は一切なしです。

本気の殺し合いです。


ここで母レフリーの『待った!』が入ったため、

引き分けとなりました。


この後、父はほんの少しだけ大人しくなり、

この日を境に柔道の技はかけられる事はなくなりました。


めでたしめでたし。


めでたくねーーよ!