私は寝ていた

父が私の部屋に入ってきた
『足をマッサージしてあげるよ』

モミモミサスサス
ギュウウウウウ

私は泣く
『いたい!』
と言って泣く

父はやめない
酒臭い

ひたすらに私の足を
強く強く揉む

泣いても無駄
父の気のすむまで
それを待つ
ただ待つ

私はどこにいるのだろう

神様はどこにいるのだろう

襖の向こうで食器洗う音
襖をへだてた偽りの日常

部屋は暗い
何もできない
私は12才