福島原発100km先のオオタカに被害?~海外科学誌に論文掲載 | 美味しく、楽しく、生物多様性ブログ!~NPO法人森の都研究所

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生態系の専門家である前に一人の平凡な父親として、豊かな自然を子や孫に伝えたいから、処方箋を皆さんと一緒に考えていきたいと思います・・・

神戸新聞総合欄より。


福島第一原発から100~120km離れた40箇所のオオタカ営巣地を調査した結果、繁殖成功率が


大幅に低下していた、という研究論文が発表されたとの記事です。



福島の原発事故後の生態系への影響は、他にも多くの研究者が取り組んでいますので、これからも


多くの結果が発表されることと思います。 生態系被害が軽度で収束することを願うしかありませんが、


国の救済対象から全く外れた分野ですから、その影響はなかなか表面に見えてきません。



せめて私たちは、こうしたジャンルの発表にも、しっかりアンテナを張り、今後の追加研究や比較研究


にも「関心」を持ち続けることが大切でしょう。



オオタカ原発被害


100kmは、自治体の原発事故対策のひとつの基準距離ですよね。


その外側での 「繁殖成功率低下」 が被爆によるものであれば、私たち人間にとっても他人事では


ありません。



ちなみに、関東地方のオオタカの行動圏(生活圏)は10km以下のことも多い(場所によっては巣同士


の間隔が4~5km未満)と聞いていますから、事故原発から十分離れたところで餌を採って子育てして


いたはずです。