レボーストーク(Revelstoke)という町から北へ車で20分のところに、マーサ・クリークPPはあります。道中に黒熊が一匹、道路脇からこちらを眺めていました。レボーストークの街中の至るところに黒熊のシンボルが見られるように、この町周辺では黒熊を見かけるのは日常のことらしいです。

マーサ・クリークPPへ行く途中、町を離れて10分ほどしたところにはダム(レボーストーク・ダム)があります。ダムを過ぎた辺りで携帯の電波もWifiも無くなりました。

 

5月といえども夜中の最低気温が1,2度という予報で寒そうな中、テント・キャンプの人も意外といました。トレーラー9割、テント1割くらい。ここでのテント・キャンプで心配なのは、寒さよりも熊ではないかと思います。

 

キャンプ場の中ほどの通路脇みたいな、不思議なロケーションのサイトでキャンプをしました。ファイヤー・ピット(そこの中で火を焚くように鉄のリングが設置されている)の脇に椅子を置いて、レボーストーク湖を眺めながらマシュマロを焼くなり、コーヒーを飲むなり、楽しめます。プロビンシャル・パーク(州立公園)のキャンプ場の多くは湖畔にあり、湖をダイレクトに眺められるサイトは特に人気です。マーサ・クリークPPも、北側にある湖沿いの広めのサイトの予約は、争奪戦です。

 

平日と変わらないような時間に起きて、コーヒーとカメラを手に静寂のキャンプ場内を一人で歩くと、こんなきれいな朝露をまじまじと眺める時間も、日常の暮らしではなかなか無いことに気が付きます。

 

サイトとサイトの間にある小道から下りてみると、穏やかで静かな湖が開けています。景色を楽しみながら岩場をゆっくりと北(右の方)へ歩いてみました。朝9時ごろ、遅い朝食の準備をする人や、すでに焚火をおこしてのんびりとした時間を楽しんでいる人などを時々右手に見ながら進んでいくと、段々と奥の方の山も見えてきました。

 

キャンプ場の最北端からは、まだたくさん雪をかぶった山々が連なっているのが見えました。緑の山との対比が美しい。

 

マーサ・クリークPPから更に北に20分くらい車で行くと、同じレボーストーク湖の湖畔ですが、この辺りは砂浜でした。こんな形の流木がたくさんぼこぼこと。切り倒された木の根っこ部分が、そのままその場で洗い流されて露わになっているのでしょうか。

 

 

ヘラルドPPでの3度目のキャンプで、やっと晴れです。空を映したシュースワップ・レイク(Shuswap Lake)はキラキラと、周囲の山々は緑の濃淡とわずかに残る雪がはっきりと見えて美しいです。

 

前回も行った、マーガレット・フォールズ(Margaret Falls)へ向かうトレイル。木々は高く、木漏れ日が優しいぬくもりを与えてくれます。

 

勢いよく流れる川を見て、滝への期待が高まります。今回も雪解けの季節とあって、水量が多い時期です。

 

去年と変わらず迫力があり、日も差していて奥行きを更に感じます。レンズに水滴がついたのでちょっと霧がかったようにも見えます。滝の前に立っていると、けっこうな量のミストを浴びますよ。
 

4年ぶりにヘラルドPPへ。前回は山火事の煙がひどく、湖の対岸の山はほぼ見えませんでした。今回は煙は無いですけど、曇りです。それでも向こうの山の方まで見えて、見晴らしは良かったです。

 

ピクニック・エリアには湖沿いや各所にピクニック・テーブルが備え付けられているので、遊具や湖で遊ぶ子供を見ながら、大人はテーブルでカードゲームを楽しむ、なんてこともできます。大人は疲れやすいですから、のんびりしたいですよね。

 

キャンプ場内を流れる川沿いに、緩い登り坂のトレイルを歩くと、倒壊した木々がそのまま残っていたり、崖の地層を見ることができます。先に進むほど勢いを増す川も、場所によって表情が違い変化に富んでいます。

 

マーガレット・フォールズ(Margaret Falls)は、春の雪解け水がものすごい勢いで降り注ぐように落ちてきて、滝の近くでは会話は怒鳴り合っても聞こえないくらいでした。シュースワップ・レイクの河口から子供と色々観察しながら歩いて、30分くらいでマーガレット・フォールズに着きます。ハイキングと呼ぶには緩やかな、お散歩に良いコースです。