『死にがいを求めて生きているの』
朝井リョウ

朝井リョウさんは本当に、言葉にならない空気感を言語化するのが上手い。
読めば読むほど引き込まれ、割と分厚い本なのに、あっという間に読み切った。
「山族と海族」という、若干ファンタジーに偏りそうなテーマを、現実感のある物語に盛り込み、ファンタジー物が苦手な私でもすんなり読むことができた。

人は、三種類。
•生きがいが自然と生まれて、何の疑問もなく生きていける人。
•自分のためだけの生きがいがあって、時折疑問を感じても、充実して生きていける人。
•生きがいがわからず、常に求め続ける人。
なるほどな、と思った。
生きがいを求め続けないといけない人…苦しいなぁ。

ラストの緊張感、すごかった。

それぞれの登場人物が、全体を通してつながっていく構成、好きです。