『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』
水谷緑/文藝春秋
漫画で読みやすい。
ヤングケアラーの半生が描かれており、生涯に渡って課題を抱えていくものだということがわかりやすくまとめられていた。
ヤングケアラーという言葉の説明だけじゃとらえきれないもの。一人の女性の人生に焦点を当てているのが、すごくいい。
子ども時代だけの苦しみだけじゃないことがよくわかった。
困っていることない?
と聞かれ、当人の常識では困っていることはない。難しいなぁと思った。
虐待の認識が厳しくなった現代なら、保護されるべき案件だけど、少し前はそうでもなかった。家庭のことに首を突っ込むなという解釈。
明るみに出ないわ。
この本では、主人公が賢かったことと、人との出会いに恵まれたことで、幸せをつかむことができた。
でも実際には、そううまくはいかない。
支えてくれる人や寄り添ってくれる人は、そうそう出会えないから。
ましてや、その子自身が周りからどんどん浮いていく状況で。
難しく、考えさせられる問題を、うまくまとめてある本。