【理解はできなくとも、寄り添う。】

俳優の安藤政信さんの言葉です。

ドラマ「ボイス 110緊急指令室」にまつわるインタビューで、話の中に出てきました。

安藤さんが演じるのは、最凶最悪の真犯人“白塗り野郎”。役について、「今回の役はどうしたって理解は出来ないですよね。だからこそ想像して、役に対して深く寄り添うんです」と語っていたそうです。

この言葉、何気ない一言だったかもしれませんが、すごく深いなと思いました。

私は仕事で、自分の常識の中ではどうしても理解できない人に出会うことがあります。
なんで?どうして?と考えても、答えは出ません。
相手は、認知能力や思考様式などが根本的に違うからです。

目の前の人を理解できないと、苦しくなります。
一緒にいるのが苦痛になります。

そこで、視点の転換。
理解できなくてもいいから、寄り添おう。

仕事だから、投げ出すことはできません。
相手を憎むこともできません。
そうすると結果的に、自分を追い詰めることになる。
そんなときに、思うのです。
無理に理解しようとしなくていい。でも、しっかりと寄り添おう。と。
自分にも相手にも、優しい言葉だと思います。


ただし、私がこれまでに出会った、どうしても受け入れられない方は例外です。
安藤さんは、殺人鬼に対しての発言だったんですけどね。

おおらかでなくてすみません。