『この冬、いなくなる君へ』
いぬじゅん/ポプラ社


高校生の子に薦められて、読みました。
ティーン向けなのでしょうか。捻ったところはなく、予想を裏切ることなく物語が展開します。
文章や構成が分かりやすかったです。
トータル3時間かからず読了しました。

帯には「大号泣」と謳っていましたが、私は泣きませんでした。心に刺さるようなところもありません。
でも、表現が平易であっさりしているので、白々しさや気恥ずかしさはなくて、さらりと読めました。
驚きや目新しさはありません。

登場人物はみんな社会人なので、共感しにくいかもしれないけれど、若い人に読んでほしいです。
なるほどなぁ。確かにそうだよね。と、頷ける箇所が多くありました。

人生がうまくいかない主人公が、数年間、冬になる度、死に直面します。
その時に出会う不思議な青年に励まされながら、困難や悲しみを乗り越え、主人公は強くなっていきます。
他人は変えられないから、自分が変わること。
視点の転換。パラダイムシフト。
大切な人としっかり向き合うこと。
人は二度死ぬ。
主人公は、生きていく上で大切なことを知り、強くなり、前を向いて歩けるようになります。


これから人生の舵を切っていく若い人にとっては、人生を切り拓くためのヒントになるかと思います。


私が学生時代に流行った、『黄泉がえり』や『今、会いにゆきます』などのファンタジーに近いのかな?
私はどちらも大好きでしたが、今見ると、愛とか恋とかが、むず痒いです。