教え子や当時の教師仲間を訪ねる旅にも日程には限りがあり、訪問地も限定される。
   山東省は広いので1日掛かりで行って1人しか会えない、というような所には行けない。従って会えるのは一部だけで、結局訪問地は前回と同じ山東省の3都市(青島・烟台・濰坊)と北京になった。それだけに愛しさも募る次第である。まずは青島から。

【タケシ君】   前回は4年制大学に編入在学中で会えなかったが、今回はホテルや新幹線の予約、空港への出迎えと新幹線駅への見送り、そして食事の案内など大変なお世話になった。大学入学時には既に日本語がペラペラ。アニメや音楽、ITなど多芸多趣味な学生だったが、今では青島の繁華街でファーストフード店のオーナーになっている。中国全土に3千店ほどあるチェーン店だそうだ。今年結婚した奥さんにも会えた。頼りがいのある教え子だ。

【ソン・ソバイ】
  会社の繁忙期で休めなかったものの時間休を取ってタケシ君と共に空港に駆けつけてくれた。そして3人で昼の食事をし、タケシ君の車で彼女の会社まで送った。彼女は学年では最も私になついて、日本研修にも来てくれた。研修場所が大宮という、東京の私にとっては便利がよく1年の滞在中に20回くらいは会ったろうか、よく食事をしたり東京を案内したりした。前回訪問時は2日間にわたってアテンドしてくれた。さっぱりして気風(きっぷ)のいい子である。

【ウー・テイテイ
】   上記2人と一緒に空港に来るはずだったのだが会社の行事が急遽入り、それから帰った翌日の晩にタケシ君と3人で海鮮料理店で食事をした。彼女は富山市近郊での3年研修で来日したがついに一度も慰問に行けず、そのことが私の心に引っかかっていたので2人でカフェに入った時にそのことを詫びた。そんなことを考えてもいなかった彼女の方が恐縮していたが、私の胸のつかえが取れた気がした。明るく屈託のない子である。

リー・アリン】   前回青島空港からの帰国を見送ってくれた。長野のホテルで研修中に家内と慰問に訪ねたりした。いつだったか彼女が社用で東京出張の折にお世話をしたため今回はお礼がしたいと、海の見えるホテルのレストランでバイキング料理のご馳走に招かれた。ちょっと奮発だったと思う。5月に結婚したばかりの彼氏も駆けつけてくれて同席した。船乗りなのだそうだが、彼氏には「生涯の恩師」と言っている由。とてもとても・・・恥じ入るばかりだ。 

    
タケシ君、店内で奥さんと / ソン・ソバイの会社前で  / ウー・テイテーと夜の街に/  リー・アリンに食事に招かれ