2年前に北京を訪問した時は市内を観て回る時間がなかったが、今回は9月3日の『抗日戦争勝利70周年記念』の軍事パレードにぶつかって、帰国が1日延期されたため時間ができた。北京に一人だけいる教え子のトウ・セイがずっと付き添いをしてくれるというのだが、7年前に3ケ月滞在した時、土・日はほとんど毎週のように北京市内を歩いて回ったので取り立てて行きたい観光スポットは無かった。
北京に着いた日は、トウさんが予約をしてくれたホテルに先ずはチェックイン。北京空港直通の地下鉄の駅近くで、周りには大使館や外国企業が多い地区であった。 彼女の勤めるNECのビルも近くにあり、日本人がよく利用するホテルだと言う。
チェックイン後トウさんと市内散歩に。その日は戒厳令が敷かれていて市の中心部には立ち入れないため、私がお気に入りだった都心外の「後海」という小さい湖周辺の市民憩いの場所をのんびり歩いた。湖畔では多くの太公望が釣り糸を垂れていてのどかな光景であった。
翌日は「三里屯」というニュースポットに行きたかったが、軍事パレードの日で立ち入り規制のため彼女がホテル近くの新しいショッピングモールに案内してくれた。ヨーロッパ調の雰囲気の洒落たモールだった。
そこを歩いている時だ。大きなスクリーンに軍事パレードの生中継が映し出されているのに出くわした。20人近い人が見入っていたが、私もその中に加わった。意気揚々のパレードであった。しばらく見てから北京ダックのお店に行って昼食をし、トウさんと別れて実験学校のリュウ・リン先生との再会に向かった。
帰国の日は、チェックアウトの後7年前には行ってなかった「北京古観象台」という3,4百年前の天文台を見物し、続いて天安門近くの「前門」と「大柵欄」という歴史ある商店街に寄っておもちゃの土産物を買い足した。この日はトウさんの案で彼氏を同行させ、空港までずっと私のスーツケースのポーターをしてくれた。2年前に紹介済みの彼氏であり、粋な計らいで大変楽をさせてもらった。

市民憩いのスポット 「後海」/新しいヨーロッパ調のモール/軍事パレードの中継に見入る

「北京古観象台」を見物/天体観測儀のいろいろ/ 歴史ある「大柵欄」の商店街