新宿の象徴は東口側の繁華街・歌舞伎町と、西口側の副都心・高層ビル街に大きく分かれる。歌舞伎町は若い時分にはよくぶらついた所だが近年は風俗営業の氾濫や悪どい客引きなどで”怖い街”となり、リタイヤ後はほとんど寄りつかない。研修生たちを連れて行くのは専ら副都心の方で、特に東京都庁最上階の展望室には必ず案内した。
何しろ地上202メートルから見渡す眺望は抜群である。間近な高層ビル群、眼下の新宿御苑の緑地、東京タワーやスカイツリー、池袋のサンシャイン60が一望である。反対側に回れば私の住んでいる辺りや遥かに富士山も望める。展望室にはカフェもあるし、東京みやげも売っている。こんな絶好のビューポイントなのだが、何と無料なのだから嬉しい。東京タワーに登れば下の展望台でも700円、上に行けば1600円だ。みみっちい話だが、研修生2人を上まで連れて行けば食事などのほかに5千円ほど出費が嵩んでしまう。
ケイ・ショウロとトウ・セイの2人には社会見学に夜の歌舞伎町を案内した。道路の角々(かどかど)に客引きがたむろする異様な雰囲気だったが、幸い女性連れだった私には寄って来なかった。但し彼女らには客引きのことは何も分からず、日本の繁華街を垣間見たのであった。

副都心の高層ビル街と東京都庁をバックに

都庁の展望室にて / 新宿駅から山手線に乗る