日本では「若者の街」として定着した渋谷。中国人を含む外国人にも「ファッションの街」としての認識が高まっているようだ。それと近頃ではスクランブル交差点を中心として「バカ騒ぎをする場所」としても知られ、「DJポリス」発祥の地となった。
私の大学時代の前半2年はキャンパスが渋谷に近く、講義が終わった後などは友人たちと歩いて遊びに出た。麻雀やパチンコをしたり、ちょっと食事をする街であった。もう50年も前の話である。その後渋谷は変容し、私らは「おジン」となり「シニア」となって足が遠ざかって行った。それでもまあ、研修生たちの案内くらいはできる。 若い研修生にはその賑やかさが楽しいようだ。またスクランブルの交差点を面白がっていた。忠犬ハチ公の話を知らない彼女らには、銅像周辺を「待ち合わせ場所としては日本で一番有名」とだけ説明した。その日も多くの待ち人が佇んでいた。若い女性に人気のファッションビル「109」にも連れて行ったが、興味のない私には退屈な場所であった。
ちょっと戸惑ったことが一度あった。ハチ公前広場でHIV(エイズ)予防団体がキャンペーンをしていて、通行人などにスキンを配っており研修生の一人がそれを受け取った。私は「まだ用がない物だよ」と言ってそれを回収したのだが、彼女には間違いなく手にしたことがないモノだったと思う。

渋谷駅ハチ公口で/ 今や渋谷の顔となったスクランブル交差点

お馴染みのハチ公銅像前/若い人に人気の「109」/不二家のカフェで一休み