日本語教師を勤めた経貿学院ではイントラネット(学内インターネット)で私の履歴書は公開されていて(勿論中国語で)、学生たちが中国の北京大学に相当する大学の出身と知って敬愛の目で見てくれた部分があり、得をさせてもらった。東京に出て来た研修生には時間があれば私の母校に誘い案内をしてみた。時代を感じさせるレンガ造りの建物やキャンパス内の憩いの場の池周辺の静寂、銀杏並木の秋の黄葉などを見て歩き、そして学生食堂の食事を試食してもらった。
日本では格安な値段の学食だが、経貿学院の食堂ではその5分の1から10分の1であった。でもキャンパス散歩も楽しかったようでまずはよかった。余談ながら私は北京大学の広大なキャンパスを歩いたことがあるが、風情のある光景はあったものの歴史を感じさせる建造物は意外に少なかった。

大学の象徴となる講堂/三四郎池/その色から通称「赤門」/構内の銀杏の黄葉