掲題で「3人娘」としたが、経貿学院時代では2人と1人である。2人は08級2班のケイ・ショウロとヨウ・ハイジエ。1人は同級で1班のトウ・セイ。
   学校時代を通じてケイさんとヨウさんは常に行動を共にしていた。教室では隣りの席に座るのは勿論、食堂で朝食を取る時から門限で互いの部屋に分かれるまで一緒に過ごしていた。私の宿舎に最も多く来て遊んだ2人でもある。私の方も特に予定のない時は2人に声を掛けた。2人に連絡をする必要はなく、1人に連絡すれば即決の返事がある。2人の方も用がない時は連絡をして来た。日本へ研修に行きたいことも同じで、私はそんな2人を知り合いの研修生派遣会社に紹介して帰国した。一方トウさんは2人とは班が違って全く別行動だった。そんなトウさんが2人と同じ派遣会社にエントリーした経緯は聞いたことはなかった。共通しているのは学年の2班を通してトップ6人の中の3人なのである。そういう3人が揃って日本研修を志願したことは嬉しかった。ところが困ったことが起こった。面接選考後派遣会社に納入するお金が前の2人にはなかったのだ。両親には負担が大き過ぎると言い、泣いて日本に電話をして来た。私はすぐ大手町にある中国銀行の支店に飛んで行って派遣会社に送金した。トウさんの方は家計的には問題なく、こうして揃っての日本行きが決まった。研修先企業はコンビニの弁当・惣菜や調理パンなどを作る食品会社。その配属先はケイさんとトウさんが栃木県佐野市、ヨウさんは静岡市清水。皮肉にもずっと行動を共にしていた2人が別々にされた。それでも当初は福岡と言われていたので、私のいる東京に近くなったことで3人は喜んだ。私の方も大歓迎であった。そして2011年4月下旬に来日、福岡で1カ月の事前研修後佐野と清水に赴任した。

        
  中国内訓練所で教習を受ける3人 佐野市に赴任したケイさん、トウさん   静岡清水のヨウさん